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型破り!基本を崩したVLOG撮影テクニック7選【常識に囚われない】

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型破り!基本を崩したVLOG撮影テクニック7選【常識に囚われない】

ミラーレス一眼とジンバルを片手に、ちょっとした旅行をVlogとして残したい!
「どうせなら映画のようにドラマチックな作品としてキレイに撮って!皆に喜んで貰いたい!」ということで数年前からシネマティックVlogが大人気ですね!
僕も動画の魅力に取り憑かれたきっかけは、職場の仲間とのキャンプで、肉を焼かずにずっとカメラを回していた記憶があります。
脳内編集を並行させながらカメラをオペレートし、最高の瞬間を逃さない情熱!楽しいですよね。

ちなみに、本格的に一眼で動画を撮影する場合、マニュアルモードが推奨されている事はご存知かも知れませんが、それ以外にもいろんな決まり事が有りますので、毎回ルール通りに撮影するのが困難な場合もあるかと思います。

でもその基本設定や基本操作って、崩して問題ないことが多いんですよね。
Vlogに限って言うと、作り込み過ぎない所が味になったりもしますので、極端な話、状況によってはフレームに収めることだけに集中していれば良いという事だってあります。

今回この記事では、割と囚われがちな7つのルールをどこまで崩して問題ないのか?という所に焦点を当てて進めていきたいと思います!
直感的に柔軟な判断をされている方が多いかも知れませんが、それが問題ない理由がわかれば、安心して今後も撮影に臨めるかと思います。




型破り!基本を崩したVLOG撮影テクニック7選

型破り!基本を崩したVLOG撮影テクニック7選

そんなに大袈裟な話では有りませんが、間違った設定で撮ってしまったっけど意外と撮れ高が良くて、ただそれを採用して編集に加える事が問題ないのか?という部分に関して、

結論「良いのなら問題ない」なのですが

それを肯定できる考え方があれば、もっと自信が持てるはず!というお話です。




1.シャッタースピードは1/50とは限らない

シャッタースピードは1/50とは限らない

シャッタースピードは、フレームレートの2倍と言われています。
24fpsなら1/50、30fpsなら1/60、このようなルールは勿論正しいので、基本的には守るべきです。
しかし状況によってはそのルールから外れることもいとわない場合があります。

例えば、f値も開放して、ISOもノイズが出ないギリギリ(1600など)にしているけど、それでも露出が足りない場合、少しでも明るくする為にシャッタースピードを1/30にして撮影することがあります。
当然モーションブラーが多くなるので鮮明さは失われますが、被写体やカメラがあまり動かない場合は、そこまでモーションブラーを気にする必要がないので、有効な露出の稼ぎ方となります。

また、上記の画像のようにモーションブラーが多くなることを逆手にとって「止まった被写体+動く背景」を、よりダイナミックに表現することも可能です。

ただし、シャッタースピードをフレームレートの1倍未満に設定すると、ボケボケのコマ送り動画になるので要注意です!




2.マニュアルフォーカスの方が味が出る時もある

2.マニュアルフォーカスの方が味が出る時もある

最近のカメラはAF(オートフォーカス)が優秀ですよね!すごく便利です。
しかし、それが当たり前になり過ぎていて、直感的なピン送りの美しさが隅っこに追いやられてませんか?

皆さんは、フォーカスが合っている状態のシーンの連なりと、フォーカスが合う瞬間を含んだシーンの連なりの、どちらに魅力を感じますか?
どちらも正解ですが、後者を意図的に取り入れる機会って少ないと思います。
それは恐らく、ピンボケ=NGという意識が高い為、確実な方法を選ぶからだと思います。
他にも、手持ちで撮影しないという習慣や、フォーカスリングに触れる機会が少な過ぎて自信がないという理由もあるかと思います。

マニュアルフォーカスで撮影すると、被写体との距離でフォーカスをコントロールすることもできますし、カメラワークと同時に視線誘導を行うことも可能です。
なによりも、一眼らしい柔らかさが映像の中に加わることで味が出ます。

やり過ぎるとクドくなりますが、「そういえば最近AF任せだったよな〜」という方は是非試してみて下さい^^

関連記事
»【一眼レフ/ミラーレス】動画撮影でピント合わせを失敗しないコツ7選




3.ISOは上げた方が良い時もある

3.ISOは上げた方が良い時もある

旅先の暗所撮影は、ISOに頼らざるを得ない場合が多いはずです。
2015年前後までは、ISO1600以内というのが基本的な考え方として浸透しておりまして、最近のカメラは性能が上がったとは言えど、やはりISO3200や6400ぐらいまで上げるとノイズが目立ちます。

で、どうするのかというと、他に手がないならISOに頼ります!

どれぐらいなら許容されるかという話ですが、「これは流石にノイズやばいな」と感じる1段手前までは使います。
そこまでして何が欲しいのかと言うと、ディティールが欲しいわけです。
ノイズでディティールが壊れてしまうので矛盾しているように聞こえるかも知れませんが、ノイズを回避して真っ暗な映像を撮っても、そこからは何も得られません。
ですので、多少ノイズが乗ったとしてもISOを上げて、被写体が見えるように撮影した方が、後々編集での選択肢が増えることになります。

ただし、ソフトウェアやプラグインでどの範囲までなら許容できるか?というラインは知っておく必要があるので、トライ&エラーが発生するのはやむを得ません。




4.被写体は暗くても良い場合がある

4.被写体は暗くても良い場合がある

上記の画像のような環境で「被写体の露出が足りない!」と思い、背景の白飛びと格闘しながら被写体を明るく撮ろうとした経験はありませんか?

残念ながら、それは間違いです。
この条件下で撮影するべき美しいショットは、逆光で被写体のシルエットが浮かび上がり、手前に影を作ることで得られる立体感なので、何が何でも被写体を明るく撮る必要はないわけです。

一般的に肌の適正露出が60IRE〜80IREだとして(プロファイルによって異なる)、何でもかんでもレシピ通りに撮影しようとすると、それは光を見方にするどころか、敵に回したオペレーションとなりますので、失敗と隣り合わせになります。

この画像はわかりやすい例ですが、もっと曖昧なシュチュエーションも有りますので、その時に何が美しいのかを判断し、時には被写体が暗い方が良いという判断や、逆に狙ってそうする事で、ワンランク上の作品作りが出来ます。




5.白飛びを許す場合がある

5.白飛びを許す場合がある

光源がフレーム内にある場合や、屋内の撮影で窓の外が明るい場合など、白飛びしてしまうケースは多々有ります。
前項(4)と違って、被写体を適正露出で撮影すべき状況では大変頭を悩ませます。

しかし、優先すべきが「被写体の適正露出」なのであれば、白飛びは妥協した方が良い場合も多く有ります。
『白飛びさせてしまうのは素人のやる事だ』という概念に縛られて、セーフティーに撮影するあまり、主題が何なのかわからない映像を撮るぐらいなら、振り切ってしまった方が、かえって良い結果になることがあります。

“被写体は暗くて背景に埋もれているが、データとしては規定の範囲内を守る”という撮り方なら、わざわざマニュアルモードを使わずにオートでカメラに任せた方が確実ですし、そんな切ない話はないですよね…

とは言え、白飛びはしないに越したことないので、屋内の映画の撮影などの場合は、窓の外側に大きな減光フィルムを貼ったり、屋外に負けない強さの照明を屋内で使うことで、明暗差を無くして対応します。
でもVlogの場合はそんなこと出来ませんので、撮るべきものを撮る事に集中した方が良いですね!




6.「4K」で撮らなくても綺麗です

参考 Matti Haapoja Youtube channel

4Kのデータでも、そんなにSDカードの容量を食わないので、とりあえず4Kでとっておこうという方が多いと思いますが、圧縮されたデータは編集時にめちゃくちゃ重たいです。
特にノートパソコンで編集される方にとっては死活問題ですよね。

しかし、フルHD(1920×1080)でも見劣りしない美しさなので、4Kにこだわる必要は無いかと思います。
こういう事を言うと、進化に逆らっているような気持ちになってしまうのですが、現段階で合理的に考えて、編集スピードを上げたいなら、高価なPCを買うより先に試してみる価値はありますね。

余談ですが、僕は2016年までCanon EOS 6Dを使っていて、60Pでスロー撮影するには1280×720で撮影する必要があったので、選択する余地もなく720Pで使ってましたが、割と気にならなかったりします。
上記のYoutubeリンクで冒頭に流れる動画にも実は720Pが混ぜ込まれていますので、是非見てみて下さい!

Can you REALLY SEE the DIFFERENCE 1080 VS 4K?




7.ホワイトバランスは合わなくて良い時もある

7.ホワイトバランスは合わなくて良い時もある

グレーカードや白いハンカチなどでカスタムホワイトバランスを設定することがあるかも知れませんが、全ての場合においてそれが正しいとは限りません。

一般的に太陽光が5600K(ケルビン)とされており、その環境下で白いものが白く見えるように調整するのは正しいですが、夕暮れの淡いオレンジ色の環境で白を白として見えるように調整すると、真っ青な画面になるはずです。
これはどう考えても間違ってますよね?現に被写体がオレンジ色に染まっているのなら、それを正しくカメラに収めるのが正しいホワイトバランスの選択と言えます。

判断が難しいのがミックス光で、どの光がベースとなっているのか判断を間違えると地獄を見ます。
その辺りの判断はAWB(オートホワイトバランス)でも難しいのですが、光源によって大体何ケルビンか決まってますので、一通り把握しておくのは良いことです。
»動画撮影のホワイトバランスを理解する【状況に応じた対処法】

しかし、全てマニュアル通りにやれば上手くいくというものでは無く、例えば撮影段階で若干色温度を高めに設定したりなど、どっちにも転がしやすいように設定することが有ります。
なので、「ホワイトバランスは合わなくて良い」と言う表現がやや誤解を招くかも知れませんが、トータルで考えて、”適切”である事を意識したホワイトバランスの選択が必要となります。




まとめ

基本に忠実というのはとても大事な事です。
しかし、時としてそれを破らなければいけない場合もありますし、決まり事に翻弄されてクリエイティブが発揮されないという問題が生まれている可能性もあります。
そんな時に指針となる考え方を身につけておく事で、勇気を持った素早い判断が出来るようになりますし、新たな可能性を発見する良い機会になるかも知れません。

ただ、ぶっつけ本番だと躊躇してしまうと思うので、一回は一通り試してみる事をお勧めします^^
コロナの収束目処も立たない状況ですが、そんな中の貴重なひと時をVlogに収めて、素敵な思い出を作りましょう!!

ではまた!


こちらの記事もぜひご覧下さい!
»【重要】 一眼レフでシネマティックな動画を撮影する為の設定
»一眼レフ動画撮影で露出をコントロールする【何を捨てて何を得るか】


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Shinpei Nakamura(ADEMOYO)

2014年から映像制作を開始。
制作案件はMVを中心にライブビデオや企業/店舗のPRビデオまで幅広く、企画から撮影/照明/音声/編集に到るまで基本ワンオペのハードモードFilmmaker。ヒーヒー言いながらやってます。
旅と屋台を愛し、2019年はストック素材撮りと称して1年弱アジアからヨーロッパを彷徨いながら撮影を敢行。超楽しかったです(^^)
このブログでは、誰でもカンタンに出来るビデオ撮影方法から、こだわり抜いた撮影/編集まで、割と広めの役立つ情報を公開していこうと思っています!