Indieemotion

動画・映像制作の役立つ情報を発信するブログ「 インディーモーション」

常識に囚われないVlogの撮り方7選【旅はリアルこそが醍醐味】

投稿日:2021-08-21 更新日:

型破り!基本を崩したVLOG撮影テクニック7選【常識に囚われない】

せっかく旅行に行くなら、記念にVlogを撮って、仲間と共有したいですよね!
また、どうせなら映画のようにクオリティーの高い動画を作って!皆をに喜んで貰いたいという気持ちもあるでしょう。

ちなみに、本格的に一眼で動画を撮影する場合、マニュアルモードが推奨されている事はご存知かも知れませんが、それ以外にも撮り方の注意点が多く、ルール通りに撮影するのが困難な場合もあるかと思います。

ここで問題なのが、一度しかチャンスが無いリアルな光景を、確実に押さえる為に設定を無視しても良いか?という点ですが、結論から言うと、問題ないです。

むしろ、Vlogというのはリアルが醍醐味で、演技では引き出せないエネルギーや感情に満ち溢れた映像ジャンルですから、細かい事を気にせず撮影した方が、結果良い作品になります。


でも、一応超えてはならない基準みたいなものを知っておきたいと思いますので、この記事では、割と囚われがちな7つのルールをどこまで崩して問題ないのか?という所に焦点を当てて進めていきたいと思います!
それぞれの設定には意味があるので、理屈を理解していれば、クオリティーを落とさずに、今よりもっと大胆な撮影が出来るようになります。

早速始めましょう!




常識に囚われないVlogの撮り方7選

型破り!基本を崩したVLOG撮影テクニック7選

動画撮影の知識が増えると、どうしても常識に囚われてしまい、プライベートなVlogであっても、撮り方を意識しがちになりますよね。

今から挙げる7つのポイントは、いつもなら「ダメ!」と言われている事ですが、その設定で大丈夫な場面と、その理由をご説明します。




1.シャッタースピードは1/50とは限らない

シャッタースピードは1/50とは限らない

シャッタースピードは、フレームレートの2倍と言われています。
24fpsなら1/50、30fpsなら1/60、このルールは勿論正しいので、基本的には守るべきです。

しかし状況によってはそのルールから外れることもいとわない場合があります。

例えば、f値も開放して、ISOもノイズが出ないギリギリにしているけど、それでも露出が足りない場合、少しでも明るくする為にシャッタースピードをフレームレートの1倍まで落として撮影することがあります。
当然モーションブラーが多くなるので、若干鮮明さは失われますが、正直知れてます。
特に、被写体やカメラがあまり動かない場合は、そこまでモーションブラーを気にする必要がないので、有効な露出の稼ぎ方となります。

また、上記の画像のようにモーションブラーが多くなることを逆手にとって「止まった被写体+動く背景」を、よりダイナミックに表現することも可能です。

ただし、シャッタースピードをフレームレートの1倍未満に設定すると、カクカクのコマ送り動画になるので要注意です。




2.マニュアルフォーカスの方が味が出る時もある

2.マニュアルフォーカスの方が味が出る時もある

最近のカメラはAF(オートフォーカス)が優秀ですよね!すごく便利です。
しかし、それが当たり前になり過ぎていて、直感的なピン送りの美しさが隅っこに追いやられてませんか?

是非、積極的にマニュアルフォーカスを使って下さい!

どうしてもピンボケ=NGと考えてしまいますが、F5.6ぐらいで撮影していれば、よっぽど接写じゃない限りマニュアルでもなんとかなります。
被写体との距離でフォーカスをコントロールすることもできますし、カメラワークと同時にピントの送り方で視線誘導を行うことも可能です。
そしてなによりも、一眼らしい柔らかさが映像の中に加わることで味が出ます。

やり過ぎるとクドくなりますが、「そういえば最近AF任せだったよな〜」と思われる方は是非試してみて下さい^^

関連記事
»【一眼レフ/ミラーレス】動画撮影でピント合わせを失敗しないコツ7選




3.ISOは上げた方が良い時もある

3.ISOは上げた方が良い時もある

旅先の暗所撮影は、ISOに頼らざるを得ない場合が多いはずです。
2015年前後までは、ISO1600以内というのが基本的な考え方として浸透しておりまして、最近のカメラは性能が上がったとは言えど、やはりISO3200や6400ぐらいまで上げるとノイズが目立ちます。

で、どうするのかというと、他に手がないならISOに頼ります!

中途半端が一番良くありません。

ISOを上げるときは、適正露出が得られるまで上げた方が、後々編集で困りません。
下手すると、ISO160で露出-2のアンダー気味で撮った素材よりも、ISO3200で露出+1でオーバー気味に撮った方がノイズが乗らなかったりします。

カメラにもよりますが、詳しくはこちらの記事の検証動画をご覧下さい。
»α7sⅢのISO別ノイズ量を検証!【10bitでも露出オーバーで撮るべきか?】




4.被写体は暗くても良い場合がある

4.被写体は暗くても良い場合がある

上記の画像のような環境で「被写体の露出が足りない!」と思い、背景の白飛びと格闘しながら被写体を明るく撮ろうとした経験はありませんか?

残念ながら、それは間違いです。
この条件下で撮影するべき美しいショットは、逆光で被写体のシルエットが浮かび上がり、手前に影を作ることで得られる立体感なので、何が何でも被写体を明るく撮る必要はないわけです。

一般的に肌の適正露出が60IRE〜80IREだとして(プロファイルによって異なる)、何でもかんでもレシピ通りに撮影しようとすると、それは光を見方にするどころか、敵に回したオペレーションとなりますので、失敗と隣り合わせになります。

この画像はわかりやすい例ですが、もっと曖昧なシュチュエーションも有りますので、その時に何が美しいのかを判断し、時には被写体が暗い方が良いという判断や、逆に狙ってそうする事で、ワンランク上の作品作りが出来ます。




5.白飛びを許す場合がある

5.白飛びを許す場合がある

光源がフレーム内にある場合や、屋内の撮影で窓の外が明るい場合など、白飛びしてしまうケースは多々有ります。
前項(4)と違って、被写体を適正露出で撮影すべき状況では大変頭を悩ませます。

しかし、優先すべきが「被写体の適正露出」なのであれば、白飛びは妥協した方が良い場合も多く有ります。
『白飛びさせてしまうのは素人のやる事だ』という概念に縛られて、セーフティーに撮影するあまり、主題が何なのかわからない映像を撮るぐらいなら、振り切ってしまった方が、かえって良い結果になることがあります。

“露出データを規定の範囲内に収める”という撮り方なら、オートで撮影すれば良いだけで、そうじゃないシチュエーションがあるからこそマニュアルが生きてくるんですよね!

映画の撮影なら、窓の外側に大きな減光フィルムを貼ったり、屋外に負けない強さの照明を屋内で使うことで、明暗差を無くして対応します。
でもVlogの場合はそんなこと出来ませんので、撮るべきものを撮る事に集中した方が良いですね!




6.「4K」で撮らなくても綺麗です

参考 Matti Haapoja Youtube channel

4Kのデータでも、そんなにSDカードの容量を食わないので、とりあえず4Kでとっておこうという方が多いと思いますが、圧縮されたデータは編集時にめちゃくちゃ重たいです。
特にノートパソコンで編集される方にとっては死活問題ですよね。

しかし、フルHD(1920×1080)でも見劣りしない美しさなので、4Kにこだわる必要は意外とありません。
こういう事を言うと、進化に逆らっているような気持ちになってしまうのですが、現段階で合理的に考えて、編集スピードを上げたいなら、高価なPCを買うより先に試してみる価値はありますね。

余談ですが、僕は2016年までCanon EOS 6Dを使っていて、60Pでスロー撮影するには1280×720で撮影する必要があったので、選択する余地もなく720Pで使ってましたが、割と気にならなかったりします。
上記のYoutubeリンクで冒頭に流れる動画にも実は720Pが混ぜ込まれていますので、是非見てみて下さい!

Can you REALLY SEE the DIFFERENCE 1080 VS 4K?




7.ホワイトバランスは合わなくて良い時もある

7.ホワイトバランスは合わなくて良い時もある

グレーカードや白いハンカチなどでカスタムホワイトバランスを設定することがあるかも知れませんが、全ての場合においてそれが正しいとは限りません。

一般的に太陽光が5600K(ケルビン)とされており、その環境下で白いものが白く見えるように調整するのは正しいですが、夕暮れの淡いオレンジ色の環境で白を白として見えるように調整すると、真っ青な画面になるはずです。
これはどう考えても間違ってますよね?現に被写体がオレンジ色に染まっているのなら、それを正しくカメラに収めるのが正しいホワイトバランスの選択と言えます。

光源によって大体何ケルビンか決まってますので、一通り把握しておくのは良いことです。
»動画撮影のホワイトバランスを理解する【状況に応じた対処法】

ただし、極端なミックス光の場合って困りますよね。
例えば、3200Kのタングステン光のカフェで、外から入る光は太陽光で5600Kなど、とても困るシチュエーションですが、そういう時は、被写体が一番綺麗に見えるように設定しておけば、編集時に背景の処理だけでなんとかなります。




まとめ

基本に忠実というのはとても大事な事です。
しかし、時としてそれらを破り、画質以上に重要な、尊い瞬間を優先することが作品の質につながる事も大いにあります。
一見基本から離れた撮影方法であっても、その考え方を身につけておく事で、勇気を持った素早い判断が出来るようになりますし、新たな可能性を発見する良い機会になるかも知れません。

ぶっつけ本番だと躊躇してしまうと思うので、一回は一通り試してみる事をお勧めします^^
貴重なひと時をVlogに収めて、素敵な思い出を作りましょう!!

ではまた!


こちらの記事もぜひご覧下さい!
»【重要】 一眼レフでシネマティックな動画を撮影する為の設定
»一眼レフ動画撮影で露出をコントロールする【何を捨てて何を得るか】


撮影
-, ,

関連記事

【カメラマン向け】動画や写真で被写体が太って見える理由と対策

撮った写真や映像をモデルに見せた時「なんか太って見える」って言われたことありませんか? “綺麗に撮ってあげよう!”と思って撮影しているのに、被写体本人がショックを受けているのを見ると申し訳ない気持ちになりますよね。結論からお伝え…

良いカメラワークとは?基本の10種類を解説【脱ワンパターン!】

良いカメラワークを知っていると、作品に厚みが増します。 しかし、それを知らずに撮影していると、同じようなショットばかり撮ってしまって、後々編集で困ることになります。 例えばジンバルを使った撮影だと、被写体をセンターに入れた日の丸構図…

α6400/α7Ⅲでシネマティックな動画を撮影する為の設定&LUT

a6400/α7Ⅲ/α7Ⅳで簡単にシネマティックな動画を撮影する為には編集を見越した設定が必要です。ミラーレス一眼を購入して、早速動画を撮ってみたけれど「あれ?なんか普通じゃない?…」と感じられた経験ってございませんか?折角高い…

なぜ必要?X-Rite ColorCheckerの機能と使い方

カラーチェッカーの存在をご存知の方は多いと思いますが、正直何の為に使っていて、どんな使い方をしているのか、よくわからないという方が多いのではないでしょうか? 大抵目にするのは 「X-Rite ColorChecker」 で、自分には関係…

無理してLogで撮影しなくて大丈夫【カラーグレーディングよりも大切な事】

SonyならS-Log、CanonならC-Log、PanasonicならV-Log、という風に、どのメーカーのカメラも、カラーグレーディングを前提としたLog撮影が可能となってます。 このLog撮影というのは、撮影においても編集においても…





Indieemotion(インディーモーション)管理人
Shinpei Nakamura(ADEMOYO)

ビデオグラファーのShinpei Nakamuraです!
EOS Movieに衝撃を受けて映像を始めました。
2014年「ADEMOYO」として映像制作をスタートし、2018年まで会社勤めと並行して行なっておりましたが、現在はフリーのビデオグラファーとして活動しており、広告映像(CMやMV等)の制作、イベント撮影、スチール撮影を行なっております。
個人の作品や、デモリールは上記のYoutubeリンクよりご覧下さい^^
このブログでは、カンタンに出来るビデオ撮影方法から、こだわり抜いた撮影/編集まで、割と広めの役立つ情報を公開していこうと思っています!
皆さんのお役に立てれば幸いです^^