センスの良い動画を作る為に、何に取り組むべきなのか?
実はプロの世界だけに出回ってるノウハウがあったりするのでは?という考えが頭をよぎることもあるかもしれませんが、そんなものは有りません。
センス(感性)とは経験の蓄積によって発揮されるものです。
なにー!?でもカメラ初めたてなのに上手い人も結構いるよね?
「初心者でもセンスがある」という方は、それだけ過去に積み上げてきた資源(引き出し)があるということで、カメラとは違うジャンルで磨いたスキルを上手に生かしているわけですから、皆が同じスタートラインとは限らないのです。
元インテリアコーディネーターが動線や光の入り方に敏感だったり、メカニックが機械との付き合い方が得意だったり、色々考えられますよね。
なので、センスの良い動画を作る為に取り組むべき事は「経験を蓄積する」ということに尽きます。
しかし、重要なポイントはいかにそのスピードを上げるかという点です。
伸び悩んでいる方と上達が早い方では、取り組みに決定的な違いがあります。
それを理解していれば確実に成長速度が変わりますので、自分自身でも実感しやすくなります。
では、何にどう取り組む必要があるのか?
この記事で詳しく紹介していきたいと思います!
ポイントは“いかに早く成長するか”です。
では早速いってみましょう^^
センスの良い動画を作る為に取り組むべき事
「自分がやれる範囲の事では成長しない。」
出来れば楽して上達したいところですが、自己の拡張において”負荷”は避けられないものです。
しかし、しんどい事をやった人が上達するわけでは有りません。
目的は”いかに早く効率的に経験を蓄積するか”なので、賢く取り組まなければいけません。
上手い人が圧倒的に行なっている事を、7つのポイントに分けて解説いたします。
1.英語で検索している
これはハードルの低い内容かもしれませんが、ことカメラ関係においては日本語の情報があまりにも少ないので、英語圏の情報を積極的にリサーチしましょう。
Google Chromなら検索結果を簡単に日本語に変換できますので、使わない手は無いです。
右クリックで「日本語に翻訳」を選択
ただ、キーワードになる単語を知らなければ検索しようがないですよね。
その点に関しては、普段からYoutubeで海外のクリエイターの動画を日本語字幕で見ていると自然に覚えるはずですし、意識して聞いていると何回も同じ言葉を耳にするはずです。
とにかくリソースの幅を広げることと、その選択判断は、何事においても一番重要です。
どの業界でも、調べる力に長けている人は強いです。
2.実戦機会を作っている
練習でちょっと遠方まで撮りに行くということはまず無いです。
全てが本番です。
何が本番なのかという線引きですが、クライアントが居ればそれは仕事なのでわかり易いですが、それ以外は目的を明確に持ち、予算を考え、しっかり準備し、価値のある成果を残す事を意識して取り組みます。
そうやって撮影に挑む事で、絶対に失敗できないプレッシャーが発生しますので、準備段階から信じられないぐらいの演算能力を引き出す事ができ、判断能力が磨かれます。
結局カメラや現場のオペレーションって全て「判断力」なんですよね。
“ガチ”で臨むことにより、たった一回の撮影で想像以上のスキルと課題を得る事ができます。
仮になんとなく近所の公園にカメラを持って出かけて、いまいちな動画を撮ったとしても「今日は晴れ過ぎだったし、公園の遊具がダサいし、まぁこんなもんかな〜」で終わるのが落ちで、全く意味が無いです。
一番良いのは、無理やりにでも仕事としてやる事ですね。
その計り知れないプレッシャーと不安で、吐きそうになるかもしれませんが、間違いなく爆伸びします。
3.よく検証を行う
スキルの高い人はよく検証を行います。
わからない事があった場合に実機を使って検証する事が習慣になっている人は、それだけでリソースの幅が広く、デスクで検索エンジンと格闘し続けているタイプの人には得られない「自信」と「感覚」を持ち合わせます。
理屈で理解できれば問題ないという考えもあるかもしれませんが、情報が必要なのか、ハンズオンによる体験が必要なのか、その時々で柔軟に切り替えれる人は強いです。
1項目の検索方法でも触れましたが、調べる能力は正義です!
4.目的を明確にしている
なんとなく綺麗な映像だけをイメージして撮影に臨む人は居ません。
センスの良い動画は目的が明確です。
例えば以下の内容などです。
- その映像を何に使うのか?
- 誰に見せるのか?
- 何を際立たせたいのか?
- どう感じさせたいのか?
- いつ公開するのか?
これはごく一部ですが、何も考えずに「行けばなんとかなるだろ」的な撮影は意味が無いという事です。
個人で動画をアップするのも、仕事でやるのも、目的が明確でなければ狙った範囲にリーチする事ができません。
これは現代の動画プラットフォームの仕組み上間違いない事ですし、Web抜きで考えた場合でも一つのコンテンツとして行き場がはっきりしないというのは大問題です。
上記の項目を色んな動画に当てはめてみて下さい。
画質以上に大事なものが見えてくるはずです。
5.スピードと効率を意識している
主に編集の話になりますが、速さは大事です。
そしてセンスの良い動画を作る人は不必要に時間をかけません。
元々膨大な作業量を予定していて時間がかかっている分には問題ありませんが、「蛇足」が発生しそうなゆとりのある作業スケジュールには注意が必要です。
特に個人で撮った作品の場合、時間をかけて楽しんでいる時があったりしますが、勿論楽しく編集するのは良いのですが、自己分析で「遊んでいる」と判断できるようなら気持ちを切り替える必要があります。
なんだか面白みのない話に聞こえるかもしれませんが、成長速度を上げる為には集中を切らさない意識が必要です。
あれこれ試せる余裕がある時って大抵ロクなことにならないのは既に経験済みかと思いますので…
そして効率をアップする為に新しく覚える必要のあるツールや機能は敬遠せずに無理やりにでも使い始めましょう。
これから先、まだまだツールは進化しますので、仕様の変化や、新しいツールの導入への抵抗を低くしておく必要があります。
»【簡単】Premiere Pro テロップのデザインを一括変更する方法
»効率的な動画編集を行う為に重要な8つのポイント【時短テクニック】
6.パクっている
映画のワンシーンなど、好きな映像を100%コピーするつもりで制作に臨むのは良い事です。
それを実現する為の努力と経験が、必ず自身の引き出し(資源)となります。
「パクリは良くない」というのは当たり前の話ですが、それは他人の著作物をコピーして自分がやったかのように振る舞う事を指しますので、ここでお勧めするパクリとは目的が異なります。
変にオリジナルを突き通そうとせず、先人達の技術やアイデアから学びましょう。
友人に見せて「〇〇のパクリやん!」と言わせたら大したものです!
この取り組みは、成長速度を加速させる最も効果的な方法であり、やっていくうちに応用の効くパターンを幾つも所有していることに気付くはずです。
7.圧倒的なテクニカルスキルを保有している
センスの良い動画を作る人はテクニカルスキルを重視しており、それらを圧倒的に保有しています。
テクニカルスキルとは、ハードウェアやソフトウェアの操作方法および理解、仕様や互換性の把握、オペレーション、トラブルシューティングに至る知識と技術の事です。
それらが卓越していることが重要で、そこは絶対に目指すべきだということです。
「他にもクリエイティブなセンスを磨かなければいけなかったりするのでは?」という疑問が同時に浮かぶはずです。
しかし、あえて断言いたしますが、圧倒的なテクニカルスキルこそが正義です。
理由は3つあります
- センスは、それを表現できる腕を持っていなければ、持って無いのと同じだからです。
- クリエイティブとは既存の知識だからです。
- テクニカルが弱い人は「センスで勝負」という言葉でテクニカルの鍛錬を放棄する事を肯定しがちだからです。
もちろん表現の上で必要な技術は学ぶ必要がありますが、これも既に答えがあることなので「センス」と取り違えないようにしたいところです。
結局のところ、経験で培った引き出しの数の多さがセンスと認識されることが大半で、本人的には、その場のあらゆる要素から判断して正解の形を正確に表現したという認識なのです。
頭で理解している事を、実現させるのはテクニカルスキルで、それが備わってないと、思った通りのことが実現できないわけですから、上達が早い人がそこに余念がないのは共通して言える事です。
まとめ
“いかに早く成長するか”という題目の元進めてまいりましたが、上達の早い方達が何か変わった事をしているわけではなく、同じ事をしているけど負荷のレベルが違うという事はご理解頂けたと思います。
常に高い負荷レベルで取り組む事が成長速度を早めるには重要という事です。
筋トレをされる方ならわかり易い話かもしれませんが、筋肥大するには高重量を扱う必要があるのと同じですね。
人ってどうしても楽な方に流れがちなので、やれこのサプリメントが良いだとか、そういう話になりがちですが、それで痩せないとか筋肉が付かないとかいう人は、圧倒的に運動のペースや負荷が足りてないというケースに似ています。
この記事で挙げた7つのポイントは密接に絡み合っておりますので、それぞれの取り組み方を強化する事で、自分自身の作品作りのレベルが変わることを実感し易いと思います。
僕自身、全く成長しなかった年が数年ありますので、経験上自信をもって断言できます。
自分がやれる範囲の事では成長しません。
では!