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SONY FE 85mm F1.8レビュー!【初めての中望遠にお勧め】

投稿日:2022-03-31 更新日:

とりあえず1本は持っておきたい85mmのレンズ。
人気の焦点距離ゆえに各社が力を入れて商品を展開しているので、正直迷うところですが、その中でも抜群のコスパを発揮するSONY FE 85mm F1.8。

作例も交えて長所と短所をお話ししたいと思います。
その他、85mmの上位モデルや、ライバルとなるサードパーティー製レンズもご紹介しますので、じっくり比較して頂けると思います。




SONY FE 85mm F1.8レビュー!初めての中望遠にお勧め

SONY FE 85mm F1.8レビュー!【初めての中望遠にお勧め】

2017年に発売されたSONY純正の単焦点レンズで、型名はSEL85F18と言います。
まずは仕様を簡単にご紹介します。

サイズ長さ:8.2cm / 最大径:7.8cm
重量371g
フィルター径67mm
焦点距離85mm
開放F値F1.8 通し
最短撮影距離80cm
価格¥59,182 Amazon 最安*2022年3月

FE 85mm F1.4 GMが18万円台なので、同じ85mmという焦点距離で3分の1の価格ともなると、嬉しさを通り越して不安すら感じるかもしれませんが、全く心配無用です!

2つの角度から解説させていただきます。

  • 表現力
  • 長所と短所




表現力

SONY FE 85mm F1.8レビュー!【初めての中望遠にお勧め】

開放からシャープで、そこから前と後ろへ優しく繋がるボケ味の滑らかさは文句なしです。
85mmという焦点距離は前ボケも入れやすく、より立体的な構図を作ることが出来るのですが、わざとらしくない自然な表現が可能です。
また、適度な圧縮感と中心部のシャープさにより、平面的な風景にもしっかり奥行きが表現されるので、本当に撮っていて楽しくなるレンズです。

SONY FE 85mm F1.8レビュー!【初めての中望遠にお勧め】
SONY FE 85mm F1.8レビュー!【初めての中望遠にお勧め】
SONY FE 85mm F1.8レビュー!【初めての中望遠にお勧め】

ピント面のシャープさと豊かなボケ味のバランスが主題を引き立ててくれます。

僕の場合ソニーへの乗り換えのタイミングで、間に合わせぐらいの気持ちで購入したのですが、「え!?もう85mmはこれで良く無い??」と思うほど納得のいく撮影ができてしまい、本当に感動です。




長所

まず、長所は以下の5つです。

❶ 脅威の軽さ371g

350mlの缶ジュース1本強の軽さです!
FE 85mm F1.4 GMの820gと比較すると半分以下ですから、携帯性は抜群です。
APS-C機との組み合わせでもバランスが保てますし、動画撮影でジンバルに載せるとしてもバランスを取りやすいので、ためらい無くチョイス出来ます。


❷ フォーカスリングの軽さとグリップ

フォーカスリングが軽いのは安物の証みたいな意見もありますが、僕はどちらかと言うと適度な軽さが好みです。
と言うのも、動画撮影でジンバルに載せたままMFで置きピンすることも多々あり、わずかとは言えモーターに負荷がかかる瞬間があるのはあまり良く無いんですよね。
グリップに関しては、溝がしっかりしていて滑らないので微調整が楽です。
これも動画の話になりますが、フォローフォーカスのギアに噛ませやすいというメリットも有ります。


❸ AFの速さと正確さ

純正ならではのAFの速さと正確さを発揮します。
カメラ本体の性能に左右されるとは言え、このアドバンテージは大きいです。
ダブルリニアモーターが搭載されておりますので高速かつ高精度で静かなフォーカス駆動を実現しております。


❹ 物理スイッチ

鏡胴にフォーカスホールドボタンとフォーカスモードスイッチを備えておりますので、写真撮影においては重宝します。
ちなみにフォーカスホールドボタンはカスタムキーで違うメニューを割り当てることもできます。


❺ 価格破壊な安さ

5万円台で買えるレンズの域を超えてます。
「撒き餌レンズ」なんて言われたりしますが、中国、韓国メーカーも交えて激戦が繰り広げられている85mmのゾーンですから、同じ価格帯なのに「質」で易々と負けるような商品を投下するはずがありませんよね。
値段以上のレンズであることは間違い無いです!




短所

あえて言うなら次の2つです。
ただ、個人的にはあまり短所とは感じていませんので参考程度に。

❶ あまり寄れない

最短焦点距離が80cmなので、極端な接写は出来ません。
しかし85mmという焦点距離は、手前の空間よりもその先にあるものが主題となることで本領発揮しますので、ある程度被写体との距離を作ることには慣れる必要が有ります


❷ 玉ボケの形がレモン型

口径食と言って、レンズの構造によって周辺部分の玉ボケがレモン型になる現象があり、SEL85F18にもその現象があります。
以下は、至近距離の撮影(上)と、遠くを撮影(下)のサンプルです。

玉ボケの形がレモン型
玉ボケの形がレモン型

ご覧の通り、周辺の玉ボケの形が崩れるのですが、遠距離の撮影ではある程度影響は少なくなります。
ただ、10万円を超えるレンズでもこの現象が起きるものは多く、気にし過ぎると選択肢が狭くなってしまうので、現実的なシチュエーションで考えて下の写真に寄ると考えれば許容範囲かと思います。


その他には、周辺部のシャープネスが開放寄りだと甘い点が挙げられますが、その点についてもこのレンズに限った話では無いので、あまり気になりません。
「周辺も絶対ボカしたく無い!!均一にしたい!!」という方はF8-F11で撮影すると良いです。




その他の85mmレンズと比較

比較対象になるであろう5つのレンズです。

その中でも、TOKINA atx-m 85mm F1.8 FEの価格面での強さと、SAMYANG AF 85mm F1.4 FEの明るさ(F値)と価格は気になるところですね。
SAMYANGは韓国のメーカーですが、日本ではTOKINAが取り扱っておりますので、なんとも面白い構図です。

さて、こうやって見てみると、やはりSONY FE 85mm F1.8の軽さと価格は目立ちますね。
大きさもこの中では一番コンパクトですし、改めて優秀なレンズだということがわかります。

納得できる描写力があっての話ですが、コンパクトで軽量であるという点は撮影意欲に大きく影響するので、特に初めて中望遠を購入される方にはお勧めしたいレンズです。




まとめ

人気のSONY純正レンズFE 85mm F1.8をご紹介させて頂きました。
主題を引き立たせる85mmという焦点距離は、ポートレートの撮影に向いており、適度なボケ味や圧縮感が一眼撮影をより楽しくさせてくれます。
ズームレンズでカバーできる焦点距離であっても、単焦点レンズだと開放値の違いなどで表現できる幅も変わりますし、何より軽いので、ストレス無く撮影を楽しんで頂けると思います。

少しでも参考になれば幸いです^^


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Shinpei Nakamura(ADEMOYO)

ビデオグラファーのShinpei Nakamuraです!
EOS Movieに衝撃を受けて映像を始めました。
2014年「ADEMOYO」として映像制作をスタートし、2018年まで会社勤めと並行して行なっておりましたが、現在はフリーのビデオグラファーとして活動しており、広告映像(CMやMV等)の制作、イベント撮影、スチール撮影を行なっております。
個人の作品や、デモリールは上記のYoutubeリンクよりご覧下さい^^
このブログでは、カンタンに出来るビデオ撮影方法から、こだわり抜いた撮影/編集まで、割と広めの役立つ情報を公開していこうと思っています!
皆さんのお役に立てれば幸いです^^