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愛される理由が解る ZEISS Batis 2/40mmレビュー

投稿日:2021-03-11 更新日:

Batis 40mm 動画用でお勧めされる5つの理由

みんな口を揃えて Batis 2/40mm CFが使いやすいって言うけど、何故こんなに愛されてるの?
「なるほど!!」って思えるリアルなレビューを聞きたい!


そんな疑問にお答えします。

本記事の内容

  • Batis 40mmの良い点 5つ
  • Batis 40mmの悪い点
  • ライバルレンズと比較

ちなみに僕は撮影の大半をBatis 40mmで行なっています。

もともとは、50mmのレンズを愛用していたのですが、とある撮影現場にて、知り合いのカメラマンから借りて一日使ってみた結果、気持ち良過ぎて即買いが決定したわけです。

それから、ずっと愛用しています。

具体的にどうなのか僕が使ってみた感想をシェアしつつ、メリットとデメリットをレビューします。
デメリットまでしっかりとお伝えするので、Batis 40mmを導入したい人は最後までじっくりご覧ください。

ちなみに、検討する際に候補として上がりやすい3本のライバルレンズとの比較を、記事の最後にご紹介しています。




ZEISS Batis 2/40mmレビュー

Batis 40mm 動画用でお勧めされる5つの理由

Batis 2/40mmって絶妙な画角で、そこが購入の決め手になったのは間違いありません。
50mmのレンズを使っていて「あと少し広かったらな〜」と思うことが多い方には本当にお勧めです!

もうちょっとだけ広いと嬉しいな〜

でも広角っぽさは出したく無いんだよな〜


良い点も悪い点も、全てご紹介します。

ではまいりましょう!




Batis 40mmの良い点 5つ

キャッチコピーは「新時代の万能レンズ」です!

  • 1.寄れること
  • 2.万能な画角
  • 3.描写力の高さ
  • 4.軽い
  • 5.有機ELディスプレイ



1.寄れること

型番にある『CF』とは “Close Focus”という意味で、近接撮影可能という意味です。
最短撮影距離が脅威の24cmという近さは、物撮りや小物の撮影において強力なアドバンテージとなります。
更にフルサイズ機のSuper35mmモード(APS-Cモード)を使うと60mm相当のレンズを付けているのと同じ事になるので、更に接写した撮影が可能です。

ほぼマクロですね^^

また、フォーカスリミッタースイッチの切り替えで、焦点範囲を固定できますが「Full(フルレンジ)」にしておいてもしっかりAFが食いついてくれるので、今のところあまりスイッチは使ってません。
そのおかげで、どこにカメラを向けてもAFが大暴れすることなく、すぐ撮りたいものが撮れるので撮り逃しも減ります。

通常の画角とクローズアップの両方を1本で賄え、且つシームレスさを合わせ持つので、ただ寄れるってだけのレンズでは無いですね!




2.万能な画角

ここが40mmの重要なポイントですよね!
率直な感想から言うと、そこそこ広いです。
しかし歪みが無く、もう一歩前に出て撮影しても大丈夫という安心感が凄いんですよね。

35mm以下の広角で撮る時って、被写体が歪まないように中心に入れたり、少し距離をとったりすることが多いので割とワンパターンになりがちですし、逆に50mmの場合だとスペースが限られている空間で「もう下がれませんっ汗」って事がよくありますが、Batis 40mmだと逆にもう一歩近付けて、歪まないと言う事で、全て解決されるのです。

特にVlogなどで被写体が人物の場合、どんどん近寄ってしまって気が付けば顔面ドアップばかり撮ってしまうなんてこともあると思いますが、40mmなら綺麗なバストショット(ミディアムショット)に収まっているイメージです。




3.描写力の高さ

中央解像はf2.0から優れており、f4.0で周辺解像も合わせてピークに達します。
色収差、周辺減光などはほとんど無く、開放からシャープで立体的な表現が出来て、絞り込むとツァイスらいしいキリッとした描写が加わります。

周辺のシャープさは中央に比べて劣りますが、動画だとあまり気にしなくて良いかと思います。

開放f2.0なのでそこまでボケませんが、これも同じく動画ならある程度の被写界深度が必要なので僕は気になりません。

撮れる画の存在感が、細かい不安要素を凌駕してくれるレンズですね!




4.軽い

機動力の高さは重要です!
そしてこのレンズ、361gで、SIGMA 40mm F1.4の1270gと比べて3分の1以下です。

勿論単焦点でもっと軽いレンズは沢山ありますが、8群9枚のレンズ構成に、金属仕上げで防塵防滴という頑丈な作りでこの軽さは素晴らしいです!

カメラ本体とのバランスも良いので、ジンバルに乗せる際に調整しやすいのは良いですね。




5.有機ELディスプレイ

レンズ上部に付いている有機ELディスプレイから、合焦距離と被写界深度を数値で確認する事ができます。

撮影しながら見れない場所に付いているので「あまり意味ない」という意見もありますが、僕はこの機能有りだと思っています。
特に初心者の方が被写界深度をコントロールするのって難しいと思うので、ガイドになるものがあるだけで「動体を撮るときになぜフォーカスが外れやすいのか?」などを理解する助けになると思うんですよね。

あと物撮りする時なんかも手前から奥までピントが合う設定を見つけて、どこから先をぼかしたいか決めるのに役立つと思います。

Batis 40mm 動画用でお勧めされる5つの理由
ZEISS Batis レンズ

ディスプレイ内の表示
真ん中の大きい数値が合焦距離で
左と右の数値がフォーカスの合う範囲です。




Batis 40mmの悪い点

正直悪い点を探すのは難しいのですが、あえて言うならという視点で幾つか挙げます。

  • 価格が高い
  • 手振れ補正が付いてない
  • フォーカスリングが使いにくい
  • 開放値が暗い(f2.0)

価格が¥158,400で確かに高いです…この価格なら手振れ補正も付いてて欲しかったな〜と言う気持ちはありますが、実際それで困った事はありません。

フォーカスリングは固くてヌメっとしているので、感覚的に馴染めないのはありますが、AFメインなのでそんなに気になりません。

開放値に関しては、せめてf1.8は欲しかった…ただこれもCFの構造上の理由とのことなので、開発のプロによる取捨選択を受け入れるしかないですね!

Batis 40mmの良い点と悪い点をご紹介しました!

次は他のレンズと比較してみます。




ライバルレンズと比較!

Batis 40mm 動画用でお勧めされる5つの理由


Batis 2/40mmと比較されがちなラインナップを表にまとめてみました。

こうやってみると、やはり価格が一番目立ちますね。。。

僕の場合、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAと比較する事が多かったのですが、55mmはもう中望遠に差し掛かる焦点距離なので、「50mmをもうちょっと広げたい」という考えからは逆行するんですよね。

SIGMA 40mmという選択肢もありましたが、重さと長さの問題はジンバルのペイロードにも関係してくるのでBatis 40mmに落ち着いたという感じです。

購入前から、一番よく使うレンズになるだろうと思ってましたし、使用頻度の高いものにお金をかけるのは良いことだと思うので、購入の基準が明確だった分あまり悩まなかったと記憶してます。

それと、フィルター径が67mmという事で、レンズフィルターを使いまわしやすいというメリットもありますね^^

もし、レンズ一本で広範囲をカバーしたいならこの一本で事足りるかと思います。

*逆に被写体と結構距離を撮る必要がある方にはあまり向いていません。




まとめ

Batis 40mmの良い点は

  • 寄れること
  • 万能な画角
  • 描写力の高さ
  • 軽い
  • 有機ELディスプレイ

悪い点は

  • 価格が高い
  • 手振れ補正が付いてない
  • フォーカスリングが使いにくい(個人的に)
  • 開放値が暗い(f2.0)


思ってたより画角が広かったという印象は今もありますが、50mmよりも35mm寄りなので、「準標準」という位置付けですね。

比較されがちな他のレンズと比べて価格はブッチギリで高いですが、標準域をメインとして考えられているならお勧めできるレンズです^^
他のレンズも買おうか悩まれている場合は、とりあえずこの一本を使い倒してから考えるのが良いかと思います。
日常的な感覚で構図を作りやすいレンズなので、動画撮影をされる方にとってもかなりお勧めです!

Carl ZeissBatis 40mm F2 CFのレビューでした。

少しでも参考になればと思います^^

ではまた!

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Shinpei Nakamura

ビデオグラファー / 映像クリエイター / 映像ディレクター として活動しており、建築・広告・MV などの映像制作を行なっています。
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