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Youtubeの動画編集10分の相場【作業内容で決まる】

投稿日:2020-08-24 更新日:

Youtubeの動画編集10分の相場【作業内容で決まる】

Youtubeに投稿する10分の動画を編集する際の相場はいくらか?

受注するクリエイターも、発注者側も基準がわからないので悩むところですよね。
僕もYoutubeの動画編集は多数こなしてきましたが、ケースバイケースなところがあって結構悩みました。

ただ、外注業務の在り方というのは既に固まっておりますので、それを個人で受ける動画編集という作業に当てはめて考えるだけという、非常にシンプルな結論に至り、双方が納得できる状況を作ることが出来たので、そのことをお話ししたいと思います。

大切なことは下記の3つ

  • 受注側が時間単価を設定する
  • 受注側が工数を割り出す
  • 発注者は予算を指定する


単価と工数がわからなければ、何も始まらないということです。


で、僕が考える10分のYoutube動画編集費用ですが

最低 8,000円からです。

金額だけ見て「よし!1本8,000円だ!」とならないように気を付けて下さい。
その金額で行える作業内容の方が大事です。


ちなみにネットでよく目にする相場は、調査対象が偏っています。
どちらかというと適正金額を導く方法を知ることの方が大事です。

詳しく見ていきましょう。




動画編集10分の相場は?作業ボリュームから工数を割り出す

動画編集10分の相場は?作業ボリュームから工数を割り出す

10分の動画編集を行う為の金額設定について解説していきます。

まず、金額を設定するには、作業のボリュームから工数を割り出す必要があります。
そして時間単価を掛け合わせて見積もります。
そこで発注者の出す予算以内に収まらない場合は、相談してボリュームを削るか、お断りするかです。

ただし、クラウドソーシングでは¥3,000という案件も多く、お試し価格の場合が多いので、それ以降の金額設定だと考えて下さい。
関連記事
»【実際どうなの?】クラウドソーシングで動画編集を行う方法と注意点




単価の設定

動画編集10分の相場は?作業ボリュームから工数を割り出す

受注者は、自分の技術料に見合った時間単価を決めておく必要があります。
これが決まってないと、何一つ計算することが出来ませんし、自信を持った金額提示もできません。
わざわざ発注者に公開する必要はありませんが、見積もりの根拠は持っておきたいですよね。


・時間単価 ¥2500/1h
・予算が¥5,000

上記は2時間で完了させる案件となります。

では、どんな作業にどれぐらい時間がかかるのかを、確認してみましょう。



1.カット編集

カット編集は、元の素材量が20分程度なら30分〜60分で終わらせたいところですね。


2.文字起こし/テロップ挿入

10分の動画で、文字数にして3,000文字の場合。
さて何分かかるでしょう?理想は30分以内ですが、1時間はかかるでしょう。
ちなみに文字起こしの相場だと、1文字1円と計算して3,000円になります。

更にテロップとして挿入する必要があるので、アニメーション無しで最もシンプルな作業でも1時間はかかるでしょう。
その分も見積もりに入れる必要があります。


3.効果音

効果音に関しては、多過ぎると嫌がられる傾向があるので、10分の動画であればそこまで時間は取られません。
とは言え、タイミングを合わせたりリプレイしたりで、30分ぐらいは見ておいた方が良いタスクですね。


4.素材の量

素材の量は肝心です。
10分の動画に対して30分の素材がある場合、一通り見るだけでも30分かかりますし、カット編集にもそれ相応の時間がかかります。
また、どこを使うのか判断をする回数が多い分、当然時間は奪われますし、10分に収める為の工夫も必要です。


5.ルーティーン化されているか(使い回しできる素材があるか)

継続案件の場合、毎回パターンが同じで使う素材も同じなので、スムーズに編集を行うことが出来ます。(もちろん形が出来上がるまでは大変ですが)
クライアントとのデータの受け渡し方法や、編集への注文、チェック、全て含めてフローが固まっているかどうかでスムーズさは大きく違います。

関連記事
»レビュアー向け Frame.ioの使い方【動画の修正依頼が簡単!】


単に10分の動画と言えど、上記の有る無しで作業ボリュームが大きく変わります。





8,000円で作る動画の内容

ちなみに冒頭で「10分の動画なら最低8,000円から」と言いましたが、最安の内訳は以下の通りとなります。

  • 時間単価:¥2,000〜¥3,000
  • 作業時間:2時間30分 〜4時間
  • 素材の量:納品物の1.5倍まで(15分)
  • カット編集:あり
  • 文字起こし/テロップ:ポイントのみ
  • SE(効果音):なし
  • BGM:あり(使い回し)
  • データはまとめて1回で貰う*メモ付きで


時間単価2,000円の人が半日で仕上げるには、あまり凝った編集は出来ないという例です。
受注者は、自分のスキルに見合った時間単価を決めておけば、予算の範囲内で何ができるか明確になります。

発注者は、コストを下げる場合は同時にクオリティも下がるという認識を持っておかなければいけません。



適正な金額を導き出す

初めは発注者の提示する金額で受注することになるはずです。
それが¥3,000であれ、¥5,000であれ、まずは全力で取り組むことが大事です。

その上で、無理がある場合は1本あたりの予算を増やしてもらうよう相談すると良いです。
できれば、最初にそうなる可能性を承知して頂いた上で進める事をお勧めします。


ちなみに適正な金額とは、決して10分の動画1本の平均単価などではありません。
その動画に求められるクオリティを実現する為に必要な工数と、クリエイターのレベルに見合った時間単価で決まります。
どの仕事もそうですよね?

細かい話をすると、直接雇用関係が無い場合、発注者は少し割高で仕事を依頼するのが外注ですので、双方が同じ認識でフェアな環境を作り出す事を願います。



まとめ

長い付き合い

Youtubeの動画編集10分の相場についてお話ししました。
要は、その作業にどれぐらい時間がかかるのか、それがわかれば適正な金額を導き出すことが出来るのですが、お互いがザックリし過ぎて不透明であることをそのままにする事が多い為、編集者が自滅して「時給400円だった…」と嘆く現実が生まれるのだと思います。

発注者が安く済ませたいのは当然なので、受注者はその金額なら何が出来るのかを明確に伝えることも大事ということです。

互いに満足できる取引が多くなる事を望みます^^

では!

仕事, 編集
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Shinpei Nakamura

ビデオグラファー / 映像クリエイター / 映像ディレクター として活動しており、建築・広告・MV などの映像制作を行なっています。
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