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【動画のメタデータ】SONYのメディア管理アプリCatalyst Browseを紹介

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【αユーザー必見!】SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介


「あれ?この素材どんな設定で撮影したっけ??」

と思い、後々確認したくなることってありますよね?
例えば、S-Log2で撮ったのか、S-Log3で撮ったのか?、ホワイトバランスは何ケルビンに設定していたのか?

他にも、気付いたらシャッタースピードが変わってしまってて、一体いつからこの設定で撮影をしてしまってたんだろう…
などなど、撮影現場ですぐに確認したい時も結構あります!

ところが、SONYのカメラで撮影した動画は、カメラ内でメタデータ(記録情報)を確認することが出来ないのです!
にわかに信じがたい事ですが、そういう仕様なのです。

写真は撮影時の詳細を細かく確認できますが、動画においてはプレビュー画面に表示できる動画のサイズとフレームレート、記録設定ぐらいしか確認出来ません。


正直、凄く困ります。


そんな問題を何とか解決できないかと考え、辿り着いたのがCatalyst Browseというアプリケーションです。
結論、カメラ内部でのメタデータ確認は不可のままですが、コンピューター上からは確認ができるようになるので、まだ幾らか救いはあるかと思います。
また、このアプリの優れている点として、ポストプロダクションをスムーズに行う為の「準備」に特化した機能がシンプルに配置されているいうところで、ワークフローに組み込むかどうかは別として、どんなアプリなのか知っておいても良いかもしれません。

ということで、この記事ではCatalyst Browseとは何なのかを5分程度で理解できるよう、要点をまとめてご紹介したいと思います。
撮影後のワークフローについての理解も深まると思います^^




SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介

SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介

Catalyst Browseは、SONYが提供する無料のアプリケーションで、ソニー製のカメラで撮影した映像素材を管理する為のものです。
どういった用途を想定しているかというと、撮影直後のごちゃごちゃしたデータの山をスッキリまとめ、編集し易くするという目的と、さらに踏み込んで、カラーコレクションを含むベースの修正作業も完了させた状態で、必要なデータだけを抽出するという目的が挙げられます。

主に編集者にデータを渡す為の工程になるので、一人で作業する場合はあまり意識してこの作業を行うことは無いのかもしれませんが、それでも種類別のフォルダを作って、解りやすく整理したりはされていると思います。
このアプリケーションは、その段階の作業のプロフェッショナルツールと考えると良いかと思います。

主な機能は、この5つ。

  • メタデータの確認
  • カラーコレクション
  • 強力な手振れ補正
  • 様々な形式での書き出し
  • ファイルの管理


順番にご紹介します。

»最新の Sony 製カメラおよびデッキの強力なクリップ管理ツール「Catalyst Browse」をダウンロード
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1.メタデータの確認

SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介

使い方は非常にシンプル。
MacならFinder、Windowsならエクスプローラーで素材を展開させている感じに近く、選択したファイルのメタデータもそのまま見れるという感覚です。

SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介

レンズの情報まで細かく表示してくれます。
ピクチャープロファイルと、カラーモードを何にしてたのかは、後でデータを見返したときに大助かりです!
F値が「f5.61」とかシャッタースピードが「1/51」など、本来の設定から微妙な誤差がありますが、別に気になるレベルでは無いかと思います。
とにかくこの情報が見れるというのは大きいです^^




2.カラーコレクション

SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介

画面下部に表示されている「色の調整」を選択すると上記のような画面に切り替わり、カラーコレクションを行えるようになっております。
左の各種スコープの表示も切り替え可能ですし、基本的なカラー補正ツールは大体揃ってますし、LUTで色空間の変更も可能です。
「ホイール」ボタンを押すと、カラーホイールも表示できます。
Adobe Lightroomの動画バージョンのような印象ですね!




3.強力な手ブレ補正

SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介

Catalyst Browseで注目されているのが手ブレ補正機能です。
60P素材まで適応が可能で、その効果は絶大です!
ファイルの横に丸いマーク(ジャイロ記録)が表示されているものには利用が可能で、適応量も調整可能です。
操作は非常にシンプルで、画面下部に表示される「手ブレ補正」ボタンをクリックするだけで自動的に一番補正が効いた状態になります。

SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介

左に適応前の素材、右に適応後の素材が表示され、一番右の「自動/手動」を「手動」に切り替えてトリミング範囲を調整することが出来ます。
当然ブレの多い素材は大幅にトリミングされますので、調整は必須となります。

注意点として、カメラ内手ブレ補正オンの状態で撮影した素材に適応すると、逆にブレを発生させてしますので、撮影時にはカメラ内手ブレ補正は必ず「オフ」にしておく必要があります。




4.様々な形式での書き出し

SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介

さまざまなビデオ制作形式にクリップをトランスコード出来ます。
2020年11月のアップデートで、XAVC SやXAVC HSにも対応しておりますのでα7SⅢやα7Cユーザーの方も制限なく利用できます。
Adobe Media EncoderのSONY特化版だと思って頂ければ解りやすいと思います。
個人ではそこまでせずともなんら差し支えはないかもしれませんが、チームで作業する場合や、様々な形式のデータが混在するプロジェクトの場合は、こういった作業を挟むことでポストプロダクションがスムーズになります。




5.ファイルの管理

SONYのメディア管理アプリ「Catalyst Browse」の機能を紹介

各メディア内をブラウズし、条件でフィルタリングしたデータを一括でコピーするなど、普段ならFinderやエクスプローラーを何枚か開いてドラッグアンドドロップしていた作業を、効率的に行えます。
また、クリップの不要な部分を削ぎ落とし、必要な部分だけをコピーできますので、ストレージにも優しいですし、時間も節約できます。



元々は、メタデータの確認が出来ればOKという目的でインストールしたアプリケーションでしたが、撮影後のほんの一手間をここまで簡潔にまとめたツールだとは思ってもいませんでしたので、何とか有効活用したいなと考えております。
手ブレ補正に関しては、少し手間ですが、Premiere Proのワープスタビライザーを利用するかもしれない素材に対して下ごしらえで適応しておく事で、高精度なスタビライズを得られる上、レンダリングが必要な状態からも開放されるので、仕事の質は向上できるかもしれませんね!

Catalyst Browseのご紹介でした。
是非試してみて下さい^^

ではまた!


ソフトウェア, 仕事
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Shinpei Nakamura(ADEMOYO)

2014年から映像制作を開始。
制作案件はMVを中心にライブビデオや企業/店舗のPRビデオまで幅広く、企画から撮影/照明/音声/編集に到るまで基本ワンオペのハードモードFilmmaker。ヒーヒー言いながらやってます。
旅と屋台を愛し、2019年はストック素材撮りと称して1年弱アジアからヨーロッパを彷徨いながら撮影を敢行。超楽しかったです(^^)
このブログでは、誰でもカンタンに出来るビデオ撮影方法から、こだわり抜いた撮影/編集まで、割と広めの役立つ情報を公開していこうと思っています!