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スマホでおしゃれな動画を撮る10のテクニック【インスタに使える!】

投稿日:2020-12-08 更新日:

スマホでおしゃれな動画を撮る10のテクニック【インスタに使える】

「これスマホで撮ったの!?」って言われるおしゃれな動画を撮りたいですよね!

特にインスタなどのSNSにアップするなら、普段投稿している写真のクオリティに負けないおしゃれな動画を載せたいですよね!

でもいざやってみると思った感じにならないとか、上手くいくことがあっても毎回それを再現できないとか、割と難しかったりします。

実はおしゃれでキレイな動画が撮れる条件ってある程度決まっていてそれはスマホであっても一眼レフであっても変わらないことなんです。

なので、そのコツさえ掴んでしまえば誰でも手軽におしゃれな動画を撮影できるので、是非この機会に習得してみて下さい!

全部で10項目ありますが、そのうちの何個か実践するだけでも効果があります◎


スマホでオシャレな動画を撮る10のテクニック

スマホでオシャレな動画を撮る10のテクニック

これから10個のテクニックをご紹介するのですが、その前に0番目として「AFロック」の方法をご紹介します。

iPhoneもAndroidも同じですが、カメラアプリを起動している状態で、ピントを合わせたい場所が決まったらそこをタップして長押しします。

そうするとAF(オートフォーカス)がロックされますので、撮影中にピントがあっちこっちに暴れることが無くなります。

よかったら今手元のスマホで試してみて下さい^^
僕はこの機能を初めて知った時感動しました(笑)

これを知っているだけで接写のクオリティが超絶アップします!
それでは早速いってみましょう!

参考記事:iPhone、iPad、iPod touch でカメラモードを使いこなす




1.明るい場所で撮影する

できれば太陽光のある場所で撮影しましょう。

屋内の照明というのは意外と暗くて、明るさを補うためにスマホが無理やり明るくしてくれるので、結果ノイズの多い映像になります。

ノイズが多いとディティールが失われますし、ザラザラしていて見栄えは最悪です。

ちなみに明るさを数値で比較すると、蛍光灯500ルクスに対して太陽光100,000ルクスなので天と地の差ですね!

まず第一に明るさを確保することでカメラに負荷をかけず「高画質」を得ることができます。




2.ボケを生かす

ボケを生かす

おしゃれな動画と言えば綺麗なボケですよね!ボケる条件を把握するのも大事です。

細かく分けると、前ボケと後ろボケがあるのですが、カメラから被写体までの距離+被写体から背景までの距離が大きく関係します。

背景をボカしたい場合はカメラと被写体が近い状態から画角を探っていきましょう。
被写体に接近している場合、背景は結構ボケているはずです。

被写体から少し距離をとった時に背景がボケなくなるなら、それは被写体と背景が近すぎるという結論になります。

ちなみに前ボケというのは被写体にピントがあっている状態でレンズの前に何かがぼんやり写り込んでいる事を言うのですが、使い方によっては奥行き感が出て雰囲気の良い映像になるので是非試してみて下さい!




3.【アップ】接写は固定で撮る

接写は固定で撮る

クローズアップショットは固定で撮るのが鉄則です。
「その一点をしっかり見せる」という画角なのでカメラに動きがあると不自然なんですよね。

プロの現場などではスライダーを使ったミリ単位の移動をする場合もありますが、どのみち長尺使うようなショットでもないので完全固定でも大丈夫です。

この時手持ちではなく携帯用の三脚や、それに変わるものなどを活用することをお勧めします。
アップの場合は手の震えが目立ちやすいですから、それがなくなるだけで見違えるほど綺麗なショットになりますよ!
冒頭でご紹介した「AFロック」と合わせて撮影してみて下さい^^




4.【ミドル】被写体全体を撮る時はゆっくり動かす

被写体全体がフレーム内に収まらないぐらいのミドルショットを撮る時は、機械になったつもりで同じスピード同じ軌道を意識しつつ撮影してみてください。

スマホでの撮影の場合、思わずカメラをブンブン振り回してしまいますが、ちょっと大袈裟なくらいじっくりと動かすことでリッチな画が撮れますよ!

カメラの軌道も結構大事で、手首をしっかり固定してすることでスマホっぽい動きを封印できます!




5.【ロング】景色など広い範囲を撮る時は固定

広範囲を撮る際は風景写真と同じ考えで、固定で撮ります。
風景内に動くものがあれば、それだけで動画として意味があるので、中途半端に動かさず固定が良いです。

どうしてもフレームに収まらない景色を全部見せたいという場合は動かしても良いのですが、その場合、テレビ番組っぽくなることは避けられません。




6.動きのあるシーンこそスローモーションを使う

動きのあるシーンこそスローモーションを使う

動く被写体や、カメラ自体が動く場合はスローの使い時です。
水しぶきや風に揺れる髪の毛、地面を蹴る足、動きがあればあるほどスローは効果的です。

ただし、スローを使う場合は機械の仕組み上色んな理由があって暗くなりますので、出来るだけ明るい環境で撮影しましょう!

あと、照明類がある場所ではフリッカーと言って、チカチカ点滅した映像になりやすいので注意が必要です。
やっぱり太陽光の下での撮影が最強ですね。

スマホでフリッカーを回避するのは難しいですが、興味のある方はこちらの記事もぜひご覧ください。
»動画撮影のフリッカー対策【蛍光灯/LED環境で失敗しない】



7.その空間にあるものを撮っておく

意外と忘れがちなんですが、お目当のもの以外もしっかり撮影しておきましょう。

複数の動画を繋げて1本の作品にする場合、メインの被写体ばかり写っている映像では退屈ですし、何よりも映像で何かを伝える場合、インサートショットと言ってその場の雰囲気を伝える為にちょっとしたものを数点差し込むことで世界観が伝わりやすくなります。

特にアップで撮っておくのは有効です。
理由は、視聴者へ細部の情報を幾つか見せる事で、目で見ている以上にその場の雰囲気を想像して貰えるからです。



8.正面から光を当てない

正面から光を当てない

正面から光を当てることを「順光」と言います。
“順光で撮影するように”と書かれた書籍などもあるかもしれませんが、それは影を作らないことに重きを置いた撮影内容なのだと思います。

僕がお勧めするのは、半逆光で被写体の手前側に影が出来るような位置関係での撮影です。

影は被写体の立体感や表面のディティールを表現する上でとても重要で、特にフード系の写真なんかは殆どがそのパターンですし、映画でも同じことが言えます。

上記の写真の影の位置を見て下さい。
被写体のどこらへんが影になるように、どの辺りから光が照っているのかを想像してみて下さい。

この仕組みが解れば一気に撮影が楽しくなりますよ^^





9.被写体の性質に逆行しない動き

被写体全体を撮影する時、どんなカメラワークをするかは被写体の性質によって変わります。

動かない被写体は固定で撮る方が効果的な場合が多く、動く被写体の場合はカメラを動かす方が効果的です。

当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、動画だからといって「動かさなきゃ!」という考えは必要ないということです。

基本的にカメラワークというのは増えれば増えるほどアクティブな作品になりますので、今回のテーマである「おしゃれな」というラインで考える場合は、余計なカメラワークをどんどんなくす方向で考えて構いません。



10.ズーム機能は使わない

ついついやってしまいがちなズームですが、これは絶対使ってはいけません。
なぜかと言うと、スマホのズームは画面を引き延ばしているだけのただの拡大で、画質が悪くなるからです。

最近ではハイブリッドズームを搭載している機種も出てきておりますが、そういった一部の機種を除いてはズームを使わない方が画質を保てます。

ではもっと大きく撮りたい場合はどうするかと言うと、「もっと近づく」の一択です!



以上がスマホでおしゃれな動画を撮る為の10個のテクニックです。
出来そうなものから試してみて下さい!

より本格的なスマホ撮影を目指す場合はこちらの記事も参考になるかと思います

スマホだけで本格的な動画撮影をする為の7つのテクニック

まとめ

正面から光を当てない

まずAFのロックを有効活用すること。
続いて以下の通りです。

  1. 明るい場所で撮影する
  2. ボケを生かす
  3. 【アップ】接写は固定で撮る
  4. 【ミドル】被写体全体を撮る時はゆっくり動かす
  5. 【ロング】景色など広い範囲を撮る時は固定
  6. 動きのあるシーンこそスローモーションを使う
  7. その空間にあるものを撮っておく
  8. 正面から光を当てない
  9. 被写体の性質に逆行しない
  10. ズーム機能は使わない

小物やアクセサリーの撮影をする場合なんかは日中の窓辺やベランダが良いですし、もし面倒でなければ外に出て撮影してみて下さい。
シャープさや色の再現度が全然違うはずですよ!

あと、太陽光での撮影が良いとお話ししましたが、カンカン照りだとコントラストがクッキリしてしまいがちなので、少し曇っているぐらいの方が柔らかい光が当たって綺麗だったりします。

こればかりは何が被写体かにもよるので難しいですが、「光」というのは物を見る上でとても重要な要素なので、その辺りも考えながら自分の得意なパターンを見つけて頂ければと思います^^

ではまた!

*写真撮影用の書籍を3冊リンクさせて頂きましたが、光の考え方に関しては動画にも同じことが言えるので僕は結構参考にしています!

撮影
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Shinpei Nakamura

ビデオグラファー / 映像クリエイター / 映像ディレクター として活動しており、建築・広告・MV などの映像制作を行なっています。
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