スマホのカメラでプロ並みの動画を撮影する為のコツをご紹介します!
最近ではプロがスマホだけを使って制作したショートフィルムが公開されたり、とにかくスマホのカメラ性能は年々向上しております。
同時にFilmic Pro(¥1,840)などの有料カメラアプリケーションの開発も進んでおり、一眼カメラを買わなくてもレベルの高い動画を手に入れられる時代になりましたよね!
あとは、撮影の技術を備えるだけです。
ここでお伝えする撮影方法は、スマホに限った話ではなく、今後一眼レフ/ミラーレスなどを使った撮影をする上でも絶対に役に立つ内容となっておりますので、是非習得してください^^
スマホ特有の落とし穴から抜け出して、一気にプロっぽい映像を撮影できるようになります。
スマホのカメラで綺麗な動画を撮影するコツ7選
スマホのカメラでプロ並みの動画撮影をする為のコツを知るには、プロがカメラをどのように動かしているのかをイメージする必要があります。
皆さんもご存知の、映画やドラマで使用する大きなカメラは、スマホのように自由な動きが出来ません。
なのに良いとされる映像は、その不自由なカメラで撮影されたものです。
そこに秘密があるのですが、結論から言うと
「規則性のない自由な動き=素人っぽい」
これに尽きます。
詳しく見ていきましょう!
- 1.自作ストラップで可動域を制限
- 2.カメラの動かし方
- 3.水平を保つ
- 4.どんなカメラの役割かを明確にする
- 5.距離感にバリエーションを持たせる
- 6.あえて固定で撮影する
- 7.明るさを確保する
1.自作ストラップで可動域を制限
下の図のように首からかけたストラップをスマホに引っ掛けるだけで、スナップを使ったスマホの動きを制限できるようになります。
紐なら何でも良いですが、グリップ力を高めるなら細めのラバーバンドとかも良いでしょうね!
ポイントは、ストラップを短めにピンと張ること。
その辺の紐でやってみて下さい。
驚くほどスマホが安定し、軸のある映像が撮れるはずです。
三脚が重力の力で安定しているのに対して、この方法は首を軸にカメラに向かって横方向の一定の力を加え続けることで安定を実現しています。
劇的に変わりますよ!
2.カメラの動かし方
基本的にカメラの動かし方は縦(チルト)と横(パン)です。
あえて手持ち撮影っぽい演出が必要な時以外はこの動きを守ることで安定した絵を撮ることができます。
スマホは手軽さゆえに、あっちこっちレンズを向けてしまいがちですが、それが素人っぽさの原因になります。撮影する時は自分が三脚になったつもりで軸を意識しましょう。
また、動かすスピードも大切です。
風景を全体を撮る場合はゆっくり動かします。
逆にフレーム外に位置する人や物にカメラを向ける時は素早く動かしましょう。
中途半端に横(パン)に動かす映像は見てて一番気持ち悪くなります。
3.水平を保つ
水平垂直を保てている映像は綺麗です。
しかしスマホのレンズは広角なので歪みやすく僅かな傾きでも安っぽい絵になりがちです。
横の水平に関してはわかりやすいですが、縦が意外と甘かったりするので、意識して保つことが重要です。
背景に縦の線や横の線が多い街中や屋内は特に注意。
逆に森の中や草原など、人工的な縦横の線が無い環境ではそんなに気にする必要はありません。
広角レンズは広く撮れるメリットがある代わりに、フレームの淵に近づくほど歪みやすくなりますので、その特性を理解する上でもクセづけた方が良いですね!
4.どんなカメラの役割かを明確にする
一眼レフ、ビデオカメラ、アクションカム、ドローンなどカメラの種類は沢山ありますが、スマホをそれぞれのカメラに見立てて扱うことで、撮影のバリエーションは増えます。
例えばアクションカムを想定したショットを撮りたいなら、手持ちでは無く動く人や乗り物に固定してしまうことで、それっぽくなったりします。
カメラの動かし方の項でゆっくり動かすという話をしましたが、不思議なものでアクションカムの構図なら映像が暴れていても視聴者はストレスに感じません。
逆にドローンと思わせるようなスムーズな映像でも、向きを変える際に水平を失うと違和感を感じさせることになります。
それぞれのカメラの特性をイメージして上手に再現してみて下さい。
5.距離感にバリエーションを持たせる
スマホ撮影はどうしても近距離で撮る習慣があるので、メリハリのない動画になりがちです。
人を撮るにしても物を撮るにしても、クローズアップしたショットや遠くから撮ったロングショットを織り交ぜることで作品に厚みが出ます。
レンズを変えることは出来ませんが、被写体に近づいて撮影すると背景が綺麗にボケるので一眼レフっぽい雰囲気も演出できます!
6.あえて固定で撮影する
固定はつまらないと思われがちですが、全くそんなことありません。
確かに無意味に長尺使うものではないですが、時には動きのある映像以上に強い効果を発揮します。なので面倒臭がらずに必ず三脚を使いましょう。
用意するのはスマホ用の三脚でも、普通のカメラ三脚にスマホホルダーを付けたものでも良いです。
Velbon ファミリー三脚 EX-440 4段
Velbon スマートフォン用三脚アダプター
7.明るさを確保する
明るさの確保。これはスマホ撮影で最も重要なポイントです。
最近では4K撮影も当たり前になってきたスマホですが、暗い場所での撮影には相変わらず弱いのです。
弱いというのは、ノイズが多くディティールが失われるということです。どこまで進化してもあのコンパクトな機械に搭載できるセンサーには限界があり、無理して機械で明るくしようとする為デジタルノイズが多く不鮮明になりがちです。
ではどうする必要があるか?
オーバーなぐらい明るくして撮影しましょう。後で編集する時に暗くする分にはノイズは出ません。
晴れの日に外で撮影した動画が凄く綺麗なのはご存知かと思います。
逆に蛍光灯の下が意外と暗いですよね?
それもそのはず蛍光灯500ルクスに対して、太陽光100,000ルクスですからね。
映像制作は光との付き合い方が重要なのです。
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さいごに
スマホのカメラでプロ並みの動画を撮影する為の7つのコツでした。
一つ言い忘れましたがスマホは絶対横持ちで!TikTokの撮影とかなら別ですが、特に目的がない限り横撮りする習慣をつけましょう。
映像制作というものは、ちょっとした手間を惜しむかどうかで作品の質を大きく左右するものです。これに関してはスマホも一眼も例外なく同じで、常に面倒臭さとの戦いですが、編集する時に「やっといて良かった~」ってなることは結構多いですよ!
是非良い作品を撮って下さい!
では!