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見て貰える動画作成のコツ:構成編【具体例&チェックリスト付き】

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見て貰える動画作成のコツ:構成編

動画を作ってみたけど、欲しいショットのレパートリーが意外にも少なくて、薄っぺらい内容になってしまった事はありませんか?

動画初心者の悩みとして「構成」をうまく考えられないというのはよくある事で、「これじゃ足りない」「伸びない」と思っていても、具体的に何をどのように肉付けすれば良いのか、どのように組み立てれば良いのか、というのがイメージしにくかったりしますよね。

特に、これからYoutubeなどで定期的に動画を投稿していく予定があるのなら、チャンネル内の動画に一貫性を持たせたいと思いますので、慎重になるところだと思います。

この記事では、そんな悩みをクリアにする為、動画の「構成」について詳しく解説していきます。

動画作成は大きく分けて「企画」「構成」「撮影」「編集」の4つのセクションに分かれておりますが、企画と構成が全体の7割ぐらいを占めていると言っても過言ではありません。

今回はその中の「構成」を取り上げさせて頂きますが、この記事は『見て貰える動画作成のコツ』シリーズの2番目のセクションとなりますので、よろしければ先に企画編の記事をご覧下さい。

»見て貰える動画作成のコツ:企画編【問題はカメラやソフトではない】



ちなみに、企画段階で決定しておく内容は以下の通りです。

・明確な目標

・キーワード

・ターゲット

・ターゲットの持つ疑問


これをベースに構成を決めていくことになります。

なお、記事の後半では教育動画向けのチェックリストを紹介いたしますが、内容はあらゆるジャンルに応用可能なものとなっており、きっと皆さんの作る動画にも役立ちます!

それでは早速本題に入ります。




見て貰える動画作成のコツ:構成編

見て貰える動画作成のコツ:構成編

構成とは、具体的な動画の設計図を作るセクションです。

企画時に決めた目標から逸れず、キーワードに沿った内容で展開させるのですが、ターゲットが持っている疑問とその回答が必ず織り込まれている必要があります。

下記の流れでご説明いたします。

  1. 企画に沿って決めること
  2. 動画の流れ
  3. 脚本を作る



企画に沿って決めること

「構成は5W1H(6W1H)で決めましょう」と、よく見かけますが、企画で軸が決まっているのであれば、そこまでこだわる必要はありません。

完全に何も考えてない段階からのスタートなら当てはめてみるのも良いですが、この記事では「企画」で既に方向性を明確にしていることを前提としておりますので、わざわざ当たり前のことを当てはめる必要が無いからです。

WHAT【何を】
WHY【なぜ】
WHO【誰が】
WHERE【どこで】
WHEN【いつ】
WHOM【誰に】
HOW【どのように】

重要なのは、内容をより具体的にイメージすることです。

1つ例を挙げます。

【家具屋さんのYoutube動画】

■企画

  • 目標:無垢材のデスクの注文を増やす
  • キーワード:オーダーメイド/デスク/木製
  • ターゲット:30代独身男性(サラリーマン)
  • ターゲットの疑問:メンテナンスは簡単かな?

■構成
動画にたどり着く視聴者の背景としては、在宅ワークが長引きそうなのでどうせなら良い椅子と机に買い換えようとしている様子が感じ取れます。
おそらく購入する事はもう決めてますが、長く付き合っていくことを考えて慎重に下調べをしている段階かと思われますので、動画の内容は不安を解消し、明るい未来を見せてあげるものである必要があります。

思いつく限り箇条書きにしてみましょう。

  • 手挽きコーヒーを入れてそう
  • 朝っぽい雰囲気(多分早起きになった)
  • 在宅ワークだとわかる表現
  • 机の質感
  • 観葉植物
  • 仕事が捗ってそう(出来る男風)
  • 合板と無垢材の違い
  • 製造過程
  • 材質の説明&強度の違い
  • 大事にメンテナンスしている様子
  • メンテナンス剤の紹介
  • Web Shopへの誘導

と言った感じで、ターゲットに刺さる内容を膨らませていき、まずはざっくりと書き出せればOKです。

そしてこの内容を元に紙面上で組み立てていきます。




動画の流れ

見て貰える動画作成のコツ:構成編

商品紹介でも、教育動画でも、料理動画でも、基本的な動画の流れは同じです。

唯一例外となるのは「作品」というカテゴリーです。
作品と言っても色々ありますが、ブランドのイメージ動画やミュージックビデオ、映画などがそれにあたります。
厳密に言うと上記のような作品であっても、近年では再生環境を考慮した構成が反映されておりますので、完全に例外というわけではありませんが、今回の話を進める上では一度除外しておきますね。

さて、では先ほどの家具屋さんのYoutube動画の場合どのような流れがベストか見ていきましょう。

  1. 導入
  2. 動画全体の説明(目次の役割)
  3. オープニング
  4. 動画の流れを共有
  5. 本編
  6. 具体例
  7. まとめ&誘導
  8. エンディング

順番に解説いたします。


1.導入

期待感を持たせつつ、本編に誘導する必要があります。
ここではターゲットの生活(在宅ワーク)に彩りを与えるポジティブな表現と、疑問点であるメンテナンス方法の解説があることを伝えることで、視聴者は動画を見る事で得られるメリットを理解し、「自分に向けられた動画だ」と感じます。

目安は15秒で、「あなたに向けた動画ですよ!」という意図が伝われば成功です。



2.動画全体の説明(目次の役割)

本と同じでどのような構成になっているのかを明確にする事は大切です。
視聴者が知りたい情報が、動画の前半にあるのか後半にあるのか、見る側はそれがわかっているだけでストレスなく再生できますので、離脱を防ぐことができます。
目安は10秒程度で、人物による説明でも良いですし、映像のダイジェストで表現することもできます。
できれば前項で箇条書きした項目全てを網羅した映像を流したいところですね!



3.オープニング

「本編に入りますよ!」という合図の意味でオープニングは有効です。
ただし無駄に尺を取る必要はありません。
理由は明確ですが、早く本編を見たい視聴者のストレスになり離脱に繋がるからです。
お勧めのオープニングは2秒~4秒程度のタイトルロゴです。
(動画のジャンルによっては必要ない場合もあります)



4.動画の流れを共有

「2.動画全体の説明(目次の役割)」とは違い、改めて「それじゃこの内容からいきますね!」という意味で軽く説明します。
口頭の説明+テロップを使っても良いですし、イメージショットとテロップによる視覚的な方法に振り切ってもOKです。
このまま本編の最初の項目に入りますので、5秒程度を目安にしましょう。



5.本編

テンポ良く進め、内容の境目はわかりやすく表現しましょう。
今回の例では以下の内容が理想的ですね!

・合板と無垢材の違い
・材質の説明&強度の違い
・製造過程
・メンテナンス方法



6.具体例

「その商品がある生活」を具体的に表現する必要があります。
視聴者は商品を買うことにより、今よりも幸せになることをイメージしていますから、映像や音楽をフル活用して、ポジティブに表現しましょう。

例えば、注文したデスクが届いて開封するショットや、デスクの脇に飾ってある観葉植物や、入れ立てのコーヒーのショットをテンポよく絡めることで、以前よりも前向きに仕事に取り組めていて、充実した生活を表現できると思います。



7.まとめ(おさらい)

まとめは、視聴者の頭の中を整理する役割があり、本編で公開しなかった情報などを追加出来る場でもあるので、シンプルかつ効果的に使うことで動画全体のまとまりがよくなります。

今回の例でいくと、メンテナンス方法に関する追加情報などでも良いかと思いますし、「本編で紹介した塗装オイルもサービスで付けときますね」というWeb Shopへの誘導をねじ込むことも可能かもしれません^^



8.エンディング

特に決まったエンディングを用意する必要はありませんが、露骨にWeb Shopに誘導したり、各種SNSを紹介できるのはこのタイミングなので、遠慮なく公開しましょう!


といった流れです。

これは動画の骨格の様なものなのでメモ書き程度で大丈夫ですが、全く何もないゼロの状態から脚本(台本)を書き始めると迷走してしまう可能性があるので、そうならないように事前にしっかり組み立てておきましょう。




脚本を作る

脚本を作る

動画の流れが大枠決まれば、あとは必要な説明や差し込むショットを決めるだけです。

トークが多めになる動画なのであれば、台本を書くという作業は必ずやっておくべきです。
NGテイクを連発すると、撮影時間を長引かせる上に、編集時間も長くなりますので、良い事なしだからです。
また、撮影しておくべき素材に関してはリストアップしておくことをお勧めします。
なんとなく撮影を行うと、後で編集時に素材が足りずに困る事になってしまいますので。。。

撮影までの工程が多くて省略したくなる作業ですが、動画が完成するまでのトータルの所要時間を考えた場合、脚本を書いておいた方が結果的に早くて正確です。

書き方の様式は、自分がわかれば何でも良いですし、定期的に同じパターンの動画を作る場合はテンプレート化させるのも一つの方法ですね!
BGMなどもあらかじめイメージに合うものを数種類選んでおくと良いでしょう。(いざ曲を探そうとすると意外と時間がかかるので…)


作業内容は以下の通りです。

・台本作成
・必要な素材決め(映像)
・必要な人/物/場所
・BGM決め


ここまでの作業が「構成」となります。
家を建てる場合の設計図の部分ですね!

そしてようやく「撮影」というセクションに入るわけですが、撮影方法に関してはまた別の記事でご紹介させて頂きますね!




Youtube動画用チェックリスト

チェックリスト

ここまでで、「企画」「構成」が完了し、後は撮影に臨むだけなのですが、Youtubeで定期的に動画を公開する場合に知っておいた方が良いテクニックが複数ありますので、それを一覧でご紹介致します。

YouTube クリエイター アカデミー内の「YouTube で教育チャンネルを作る」で紹介されている内容を一部抜粋してまとめさせて頂きました。

ここでは動画作成の準備にあたる部分のみの紹介となりますので、興味のある方は上記のリンクから直接受講してみて下さい!
かなりお勧めです^^

Youtubeチェックリスト

教育チャンネル向けの内容になりますが、様々なジャンルに応用できますので、腰を据えてYoutubeチャンネルを運用されるのであれば、この内容はきっと役立つはずです。

是非取り入れてみて下さい!




まとめ

ターゲットの図

企画をベースに、具体的な設計図となる「構成」についてのお話でした。

前述した通り企画/構成が動画作成の約7割を占めると言うのはこういうことです。

そんな面倒な事しなくても、パパッと撮影して上手いこと編集すればそれっぽくなるんじゃないのかな?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「それっぽい」動画は確かにその方法で作れます。

しかし「見て貰える動画」というのは、見せたい相手を厳選して、その人が最後まで再生してリアクションを起こす(購入などの)ところまでを考えた動画となりますので、何も考えずに撮って都合よく出来上がる様なものでは無いという事です。

特にYoutubeのアルゴリズム上、ユーザーの検索意図に合った動画であるかどうかは、視聴維持率やリアクションで計測され、良い結果を出せばそれに伴いインプレッション数*が増え、結果多くの人に届く動画となりますので、動画を投稿するプラットフォームをYoutubeにするのであればピンポイントでターゲットを絞り込む事は重要です。

*インプレッション数:所定のインプレッション(検索結果/お勧め/関連動画枠 など)を通じてサムネイルが YouTube で視聴者に表示された回数。

漠然と沢山の人に再生して貰えたらよいな~と言う考えではなく、狙った視聴者がしっかり見てくれる動画を作ることが大事ということで、その鍵を企画と構成が握っているということです。

いきなりは難しいかもしれませんが、手始めに冒頭15秒だけでもターゲーットを意識した構成にしてみるなどして、徐々に全体のクオリティを高めていくのはいかがでしょうか?

是非試してみて下さい!

ではまた!

仕事, 制作準備
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Indieemotion(インディーモーション)管理人
Shinpei Nakamura(ADEMOYO)

2014年から映像制作を開始。
制作案件はMVを中心にライブビデオや企業/店舗のPRビデオまで幅広く、企画から撮影/照明/音声/編集に到るまで基本ワンオペのハードモードFilmmaker。ヒーヒー言いながらやってます。

旅と屋台を愛し、2019年はストック素材撮りと称して1年弱アジアからヨーロッパを彷徨いながら撮影を敢行。超楽しかったです(^^)
このブログでは、誰でもカンタンに出来るビデオ撮影方法から、こだわり抜いた撮影/編集まで、割と広めの役立つ情報を公開していこうと思っています!

好きな言葉
“さらに良くしようとして、良いものを駄目にしてしまうことが多い”シェイクスピア