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独学で動画クリエイターを目指す方向けKindle Unlimitedで読める本【厳選8冊】

投稿日:2021-10-12 更新日:

独学で動画クリエイターを目指す方向けKindle Unlimitedで読める本【厳選8冊】

ビデオグラファーとしてレベルを上げたい、動画制作で稼ぎたい、本気で勉強したいと言う方へ向けた書籍って、有りそうでなかなか見つからないのですが、Kindle Unlimitedが再登録キャンペーンを行なっているとのことで、早速再登録して色んな本を読みあさってみました。

以前も登録していて、ビデオサロンのバックナンバーはよく読んでましたが、他に読みたい本が無かったのと、月額980円という金額で若干迷いましたが、再登録でも1ヶ月分無料になるのでスグ登録し、映像関係の本を掘り起こしてみたところ、即戦力級の素晴らしい書籍が幾つも出てきましたので、その中から8冊(タイトル)を厳選してご紹介いたします!

» Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)について

Kindle UnlimitedはAmazonが提供する月額980円の読み放題サービスです。
ブラウザからでも、専用アプリを使ってPC/スマホ/タブレット/専用端末からでも読めます。
(Amazonのアカウントがあれば簡単に登録できます。)

  1. 初回登録30日無料体験
    30日無料でお試し
    終了日未定
  2. 初回登録2か月299円
    2か月で合計299円 ※30日無料と併用不可
    終了日未定
  3. 再登録プラン
    2か月で合計980円
    終了日未定

適応可能なキャンペーンは登録ページから確認出来ます。





独学で動画クリエイターを目指す方向けKindle Unlimitedで読める本【厳選8冊】

独学で動画クリエイターを目指す方向けKindle Unlimitedで読める本【厳選8冊】

今回は大きく分けて3つの目的に合わせてチョイスしてみました。

  • 映像制作案件を獲得する為に必要な知識を学べる本
  • 映像制作現場・作り手からノウハウを学べる本
  • 撮影時の光の使い方やレンズ選びが学べる本

上記2冊ずつと、少し視点をずらした2冊、合わせて8冊をご紹介いたします。

早速見ていきましょう!



映像制作案件を獲得する為に必要な知識を学べる本

仕事内容が撮影でも編集でも、共通して言えるのは「発注する側の立場」を学ぶと言う点です。
かなり具体的です。



発注担当者のための映像制作入門: 映像コンテンツ制作のワークフローから見積の読み方まで

あくまでも発注する側の指南書として書かれたものですが、制作する側としても、積極的に営業を仕掛けていく上で大いに役立つ内容です。
企業が動画を作る際にどのようなビジョンを持たなければならないのかという点は勿論のこと、予算の組み方や、見積書、見積明細のサンプル、人件費の内訳等は、具体的過ぎて食い入るように見てしまいます。
制作の価格帯は中規模以上の制作会社を想定されていますので、主にバランスを参考にする感じになりますが、それよりも「こういう細かい部分もしっかり請求しないといけないな…」と思わされる事や、逆にクライアント側に理解して頂く必要のある経費だという再認識にもなります。

発注者向けの本ですが、制作管理費の項にある「見積は数字合わせです」という言葉が、妙にリアルというか…暗黙の了解というか…そういう腹を割った感じが非常に共感できます。
それ以外にも、制作スタッフの役割や、フロー別の解説もあり、とても勉強になる一冊です。



動画編集の案件を獲得する方法

YouTubeなどの動画編集を通して収入を得たいという方に向けて書かれている書籍ですが、書かれている内容は全ての映像制作者、当然ビデオグラファーにも当てはまる内容です。
「動画編集は単価が低いから仕事にならない」という考え方でリタイアされる方も多いと思いますが、そう単純ではない事を理解できる上、具体的な取り組み方や、スピードを発揮すべき場面、コストに対する考え方など、充実した内容です。
タイトルが、よくある情報商材っぽいのと、作りがWebの記事っぽいところもあり半信半疑でしたが、内容はビックリするぐらいまともで、効率化について考えさせられる内容でした。




映像制作現場・作り手からノウハウを学べる本

個人で映像制作・ビデオグラファーをやっていると、大所帯の撮影現場ってどんな感じなんだろう?
あの人達って何やってるのかな?って思うことがありませんか?
また、作品を作る上で「監督」がどこまでのことをやるんだろう?とか

それらを、一般的な考え方から学べる本と、よりフレキシブルな制作現場を覗き見れる2冊をご紹介します。



映画制作の教科書 プロが教える60のコツ~企画・撮影・編集・上映~コツがわかる本

タイトルは「映画制作の教科書」となっておりますが、映像制作を行う方全てが参考にできる内容で、今回の記事の中で一番お勧めする本です!
この本の特徴は、何と言っても見やすい挿絵が多く、視覚的に理解し易いところです。
そして、とにかく具体的で、絶対に具体的でなければならないポイントを外さない”教育”への熱を感じる内容です。
例えば機材の設定の数値や、現場ならではの時間の感覚など、著者の経験が凝縮されており、「これは本当に知ってて欲しいねん!」とアシスタントを育てるような想いが伝わって来ます。
ストーリーの構成部分では、「序破急」の流れを凄くわかりやすく解説しており、3幕構成のバイブルである、シド・フィールドの脚本術を何度も読み返していた身としては衝撃的でした。
最後の方に香盤表やその他の書類のフォーマット、各種早見表が付いているのは凄く有り難いです!

»映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術 (※読み放題対象外)
by Amazon



月刊MdN 2018年12月号「この曲はなぜこのアプローチで撮ったのか? 映像監督8人に聞いたMV43曲」

山田智和さんが手掛けたMV「マリーゴールド/あいみょん」のスケボーのシーンのお話で、自然な動作とか動きの癖、その人らしいふとした表情〜という話があり、それらを引き出す為に考えている事がとても納得できますし、「Lemon/米津玄師」のアスペクト比を1:1のスクエアにした意味なども、非常に興味深い内容でした。
林響太郎さんの「私の夜明け/SHISHAMO」にしても、シンプルな公正ながらも意図が明確で、それを実現する為のロケーション選びから照明、そしてアーティストにはあえて演出指導をせずに任せると言う判断なども「確かに!」と思える内容です。
全体を通して、それぞれの監督の意図を具体的に知れる、非常に良い特集です。





撮影時の光の使い方やレンズ選びが学べる本

どのような意図を持って撮影するのか?
これは、写真も動画も同じ機械を使って撮るので、考え方は同じです。
自分が持っているイメージの振り幅を拡張する意味でも、役に立つ本です。



#なんでもない日常に物語を CURBON 写真の教室

動画撮影にも活かせる内容だと思い、レンタルしてみました。
前半を読む限りは、割と初心者向けかな?と思う内容でしたが、後半は具体的な光の使い方や、被写体をどんな雰囲気に見せたいかなどの目的別テクニックが解説されております。
良い例と悪い例を並べて載せてくれている事もあるので、とても親切ですね^^
あと重要なポイントとして、使われている写真がどれもオシャレで今風なので入っていきやすいんですよね。
そしてモデルもナチュラルな女の子が多めなので、カメラ雑誌でありがちな「モデルの圧が強過ぎて内容が頭に入ってこない」という事も少ないかと…思われます。
全体的に解りやすい図解が多く読みやすいです。



デジタルカメラマガジン 2021年8月号「New ポートレート style」

8月号はポートレート特集という事で、シチュエーション別のおいしい撮り方が沢山解説されています。
どの写真も、何ミリのレンズで、どんな設定で撮ったのかが記載されてますので、自分が撮りたい写真や動画に置き換えて読み進めることができます。
また、ありがたいことにLightroomで行った編集内容もキャプチャ付きで解説されていますので、後処理のポイントもしっかり抑えることができますね!





映像制作とは切り離せない分野

映像制作・動画編集を仕事として行っていく上で、知ってると便利な分野です。
専門外の内容だとしても、ある程度かすっていれば、専門家とのやりとりもスムーズです。

サウンド&レコーディング・マガジン

ミュージシャン向けですが、録音やオーディオ編集に関するプロのテクニックが盛り沢山な雑誌です。
僕自身、トラック制作を行っていた頃は毎月欠かさず読んでいました。
オーディオ編集がうまく行かず、何日も悩んだり、結局初めから録り直したり、こんな馬鹿馬鹿しいことやってるのは自分ぐらいだろうな〜と思いきや、意外とプロも方々も試行錯誤しており『ラジカセのマイクで撮った音が一番理想に近かったから採用した』みたいなエピソードがあったりで、結構勇気をもらえるんですよね^^
また、自然と音楽関連の言葉は覚えていくものなので、アーティストのMV制作でイメージの擦り合わせをする際などの言葉のチョイスにも困ることなく、むしろグッと距離を縮めてコミュニケーションを取ることができます。
正直内容は難しいですが、今後音声にも拘って作品を作っていくなら、エンジニアと円滑なコミュニケーションを取る必要も出て来ますし、知識を蓄えておいて損はない分野です。



漫画家や同人作家などクリエイターの確定申告をヌルっと解説してみる: 「税務・会計」解説

「フリーランスでビデオグラファーや動画編集者として生計を立てたい」という方には参考にして頂ける本です。
なぜ漫画家の確定申告本をチョイスしたかというと、自宅を事務所にして、アシスタントやメイク/ヘアメイクなどの外注費を払ったり、クラウドソーシングを使う場合の帳簿の付け方など、畑は違えど仕事のスタイルが似ているからです!
内容的には専門書ではなく、著者の経験をお裾分け的なゆるいタッチですので、ある程度経理のことが解る方にとっては物足りない内容かもしれませんが、これから始める方には入門編として役に立てて頂けるかと思います。
我々は印刷物の在庫を抱えたりすることはありませんが、Webでのダウンロード販売という点については、ストックビデオやチュートリアル、プリセットの販売にも応用の効く話だなと思いました。





読んだ内容を自分のスキルに変える

読んだ内容を自分のスキルに変える

本・雑誌を読む時は、以下の3点を意識しましょう。

  • 読みながらメモを取る
  • 今すぐ出来そうなことから順番にやってみる
  • スキルの定着を確認する。

「これは勉強になるぞ!」と気持ちが明るくなった時こそチャンスです。


読みながらメモを取る

人は最初の1時間で56%を忘れ、1日後には74%を忘れるそうです。
読んでいる最中は絶対忘れない自信があったのに、読み終わると細部が思い出せず、何ページ目に書いてあったかも忘れます。
面倒ですが、読みながらメモを取りましょう。

それって2回目読む時でもいいかな?

絶対2回も読まんやろ。



今すぐ出来そうなことから順番にやってみる

メモを取る際にリマインダーやToDoリストに入力しておくと便利ですが、今すぐ出来る事と、それ以外のものを幾つかグルーピングしておくと良いです。

今すぐ出来ない内容は、「いつかやる」にならないよう、具体的な実施日を自分で決めてしまうのが良いです。
それも熱が冷めない内がベストですね!とにかく早めに一度体験することが重要です。



スキルの定着を確認する。

「スキル剥がれ」という言葉を覚えておきましょう。
長期間に渡って何度も繰り返し、完璧に覚えていたスキルでも、人は忘れてしまうものです。
人間の脳の仕組み上、よく使う情報はアクセスしやすい場所に配置されていますが、滅多に使わない情報は奥の方に片付けられるからです。
iMacのFusion drive(SSD+HDD)も同じで、よく使うデータはSSDに保管されます。

それを防ぐ為には、定期的に実践する機会を設けることの他方法はありません。
その機会が毎日やってくるのなら、わざわざ機会を設ける必要はありませんが、忘れやすい事というのは単純に頻度が低いものだからです。
頻度が低い割には重要で、しかも経験や技術が問われる内容って結構あるんですよね。
F1のピットクルー(メカニック)だって、年に22回の試合の時だけタイヤ交換しているわけじゃなくて、普段からトレーニングを行い1/1000秒の戦いに臨んでいるわけです。




まとめ

読んだ内容を自分のスキルに変える

Kindle Unlimitedで読める本8冊を紹介させて頂きました。
忙しくて本を読む時間がない方でも、ちょっとした移動時間などにスマホでも読めるので割とお勧めです。

個人的にはやっぱり「映画制作の教科書 プロが教える60のコツ~企画・撮影・編集・上映~コツがわかる本」が良かったですね。
手探りでやってきた身としては、「映画でもなんでも、どこの現場も考える事は一緒なんだな」と共感できる事が多かったのが大きな収穫です。

ご紹介した書籍のどれか一つでも皆さんの役に立つ事があれば幸いです^^

では!


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Shinpei Nakamura

ビデオグラファー / 映像クリエイター / 映像ディレクター として活動しており、建築・広告・MV などの映像制作を行なっています。
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皆さんのお役に立てれば幸いです!






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