

ここ数年で、Canonのミラーレス一眼が盛り上がって来ているけど、種類が多過ぎて何を選べば良いのかわからない(汗)

中古の一眼レフでも、写真と動画の性能は良いらしいけど、どう比較して良いのかわからない…

SONY派だけど、一応一通り知っておきたい
そんな疑問にお答えします。
(2020.06.20 更新)
まず初めに、Canonのカメラで撮った写真や映像は物凄く美しいです!
肌色の発色もそうですが、長年培われてきた光学技術によるEF/RFレンズとの組み合わせで実現する描写性能の高さは、流石としか言いようにありません。
今Canonが気になっているという方は、おそらく表現力に対する考えの結果、EOSを検討されているのではないでしょうか?
数年前まではSONYの独壇場でしたので、最近のCanonの動きを見ていると、期待してしまう気持ちは凄くわかります!
EOSのメイン機種は、デジタル一眼レフカメラからミラーレス一眼カメラのRFシステムに移り変り、一つの時代が区切りを付けたところです。
とは言え、2020年まではEFシステムの一眼レフを製造しておりましたので、ミラーレスではない一眼レフにも割と新しい技術が注ぎ込まれていたりして、正直甲乙つけ難い部分もあるので、ここらで一回整理したいところですね!
ということで、この記事ではCanonの一眼レフ/ミラーレスを種類別にまとめさせて頂きます。
これからカメラを始められる方、乗り換えを検討中の方は、漠然としていたCanonのカメラが、それぞれどういう位置付けなのか理解することが出来ますので、購入にあたっての判断材料にして頂けるはずです。
動画に関するスペックにも注目です!
Canonの一眼レフ/ミラーレスを種類別に解説【13機種の違い】

ご紹介する機種は以下の通りです。
一眼レフとミラーレスの違いが曖昧と言う方は、先に今さら聞けない一眼レフとミラーレスの違い【初心者必見!】をご覧ください。
ミラーレス一眼カメラ 9機種
- EOS R3
- EOS R5
- EOS R6
- EOS R7
- EOS R10
- EOS R
- EOS M6 Mark II
- EOS Kiss M
一眼レフカメラ 6機種
- EOS 1D X Mark III
- EOS 5D Mark IV
- EOS 6D Mark II
- EOS 7D Mark II
- EOS 90D
- EOS Kiss X10
Canon EOS ミラーレス一眼カメラ(RFシステム)
フラッグシップ機となるはずの「EOS R1」はまだリリースされておりませんが、それ以外の基本ラインナップは揃った状態です。
EOS R3

2021年11月27日発売
2,410万画素の新開発裏面照射型積層型CMOSセンサーを搭載した、現行の最上位機種(2022年6月現在)。
そしてこちらも新開発のデュアルピクセルCMOS AF IIによる高いピント精度と、各種トラッキング機能の充実は圧巻です。
中でも注目なのは、カメラが撮影者の視線を検出し、視線の位置にAFフレーム/AFエリアを移動するという視線入力機能の搭載で、動画に関しては6K 60P RAWの内部収録、C-Log 10bitに対応。
キャッチコピーである「無双」の名に恥じないカメラです。
Canon EOS R3 ボディ
有効画素数 | 2410万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連続撮影速度 | 最高約30コマ/秒 |
測距点 | 最大4779ポイント |
常用ISO | ISO100~102400 |
動画記録サイズ(最大) | 6K RAW(60fps) |
動画フレームレート(最大) | 4K DCI(120fps) |
RAW収録 | 内部収録 |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約822g |
価格 | ¥748,000(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R5

2020年7月30日発売
世界初8K/30P動画撮影と4K/60P撮影を武器に鳴り物入りで登場した次世代フルサイズミラーレスカメラ。12bit RAWの内部記録も実現し、注目されておりましたが、8K RAWはあるけど4K RAWはありません。
あと、公式サイトで説明されているように、温度上昇にともなう動画撮影時間の制限があり、あれこれ言われておりますが、写真機としては現行の機種内で最大の4500万画素を有しており、「5」をしっかり継承している安定したカメラです。
Canon EOS R5 ボディ
有効画素数 | 4500万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連続撮影速度 | 最高約12コマ/秒 |
測距点 | 最大5940ポイント |
常用ISO | ISO100~51200 |
動画記録サイズ(最大) | 8K RAW(30fps) |
動画フレームレート(最大) | 4K (120fps) |
RAW収録 | 内部収録 |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約650g |
価格 | ¥506,000(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R6

2020年8月下旬発売
ポジション的にはR5の1つ下となりますが映像処理エンジンにはDIGIC Xを採用したフルサイズミラーレスカメラ。
RAW撮影こそ無いものの、4:2:2 10bitのC-Log記録を搭載しており、オーバーサンプリング4K/60Pや、フルHD/120Pでも可能との事で期待が高まります。ただし温度上昇にともなう撮影時間の制限はあります。
R5との大きな違いは、有効画素数が2010万画素と言う点と、ボディ上部に液晶が無く、モードダイヤルが配置されている点です。
Canon EOS R6 ボディ
有効画素数 | 2010万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連続撮影速度 | 最高約12コマ/秒 |
測距点 | 最大6072ポイント |
常用ISO | ISO100~102400 |
動画記録サイズ(最大) | 4K (60fps) |
動画フレームレート(最大) | フルHD (120fps) |
RAW収録 | – |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約598g |
価格 | ¥335,500(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R

2018年10月25日発売
キヤノン初となるフルサイズミラーレスカメラです。
有効画素数は約3030万画素と言うことで、一眼レフのEOS 5Dmk Ⅳユーザーの移行を勧めるかのような仕様です。
驚くことに、動画性能も5Dmk Ⅳとほぼ同じで、4Kはクロップ(画角が狭くなる)をそのまま引き継いでおり、がっかりされた方が多かったようですが、C-Logは標準搭載で、4K記録時は4:2:2 10bitでのHDMI出力に対応しています(カメラ内部記録時は4:2:0、8bit 記録)。
Canon EOS R ボディ
有効画素数 | 3030万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連続撮影速度 | 最高約8コマ/秒 |
測距点 | 最大5655ポイント |
常用ISO | ISO100~40000 |
動画記録サイズ(最大) | 4K (30fps) |
動画フレームレート(最大) | HD*(120fps) *1280×720 |
RAW収録 | – |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約580g |
価格 | ¥214,500(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R7

2022年6月23日発売
EOS Rシリーズ初のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、高速連写と高画質を両立したミラーレスカメラです。
一眼レフのEOS 7DがAPS-C機のハイエンドモデルだった事からも「7」を継承したEOS R7への期待は大きいです。
実際の所は7Dの後継機ではなく、どちらかと言うと80Dや90Dなどの2桁機種に相当するようですが、AF/AE追従で最高約30コマ/秒の高速連写や、多彩なトラッキング機能はEOS R3に匹敵しますし、動画においては7Kオーバーサンプリングによる高画質な4K動画が実現可能。それが20万円以下とは凄過ぎます!
Canon EOS R7 ボディ
有効画素数 | 3250万画素 |
センサーサイズ | APS-C |
連続撮影速度 | 最高約30コマ/秒 |
測距点 | 最大5915ポイント |
常用ISO | ISO100~32000 |
動画記録サイズ(最大) | 4K UHD Fine(30fps) |
動画フレームレート(最大) | フルHD(120fps) / 4K UHD (60fps) |
RAW収録 | – |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約530g |
価格 | ¥197,780(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R10

2022年7月下旬 発売
EOS R7と同時に発表されたAPS-C機で、R10はスタンダードモデルとしての位置付けです。
内蔵ストロボが搭載されており、429gという軽さなので初心者向けかと思いきや、メカシャッター/電子先幕時にAF/AE追従で最高約15コマ/秒、電子シャッター撮影時は最高約23コマ/秒の連写というEOS R7に匹敵する連写性能。
動画は6Kオーバーサンプリングの4K30P(クロップで60P)の撮影が可能。
価格は¥128,000!
Canon EOS R10 ボディ
有効画素数 | 2420万画素 |
センサーサイズ | APS-C |
連続撮影速度 | 最高約23コマ/秒 |
測距点 | 最大4503ポイント |
常用ISO | ISO100~32000 |
動画記録サイズ(最大) | 4K UHD(30fps) |
動画フレームレート(最大) | フルHD(120fps) / 4K クロップ (60fps) |
RAW収録 | – |
C-Log | – |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約382g |
価格 | ¥197,780(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
Canon EOS 一眼レフカメラ(EFシステム)
EOS-1D X Mark III(2020年2月14日発売)

Canonのフラグシップ機です。mkⅢにしてようやくフラグシップ機らしい動画機能が搭載されましたが、CINEMA EOS SYSTEMとの差別化もあってのことか、まだ乗せれたんじゃないのかな?と思える面も多々あります。とはいえRAW撮影 YCbCr 4:2:2が可能になったというのは大きな前進です。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS-1D X Mark III ボディー EOS-1DXMK3
EOS 5D Mark IV(2016年9月8日発売)

2009年に一眼レフムービーの火付け役として脚光を浴びたEOS 5DmkⅡの後継機種。根強いファンが多い5Dシリーズですが、mkⅣの動画機能に関しては特に4Kのクロップの問題がユーザーの不満となっており、少し影が薄いかもしれません。C-Logのアップデートがあるのは嬉しい事ですね!
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark IV ボディ
EOS 6D Mark II(2017年8月発売)

5D系の下位モデルとしては初めて35mmフルサイズセンサーを搭載した6Dの後継機です。映像処理エンジンにDIGIC7を搭載し、動画機能だけなら5DmkⅣを超えてしまいそうなところでしたが、残念ながら120Pの機能は与えられませんでした。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6D Mark II ボディ
EOS 7D Mark II(2014年9月30日発売)

EOSシリーズのAPS-C機としてトップに君臨し続けていた7Dの後継機です。mkⅡリリースから6年が経とうとしておりますが、7Dシリーズはミラーレスの新機種が継承していくような話も聞きます。時代ですかね。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D Mark IIボディ
EOS 90D(2019年9月20日発売)

EOSシリーズの中で一番早くにバリアングル液晶モニタを採用したAPS-C機です。価格も手頃なことから多くのカメラファンに人気のモデルです。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D ボディー EOS90D
EOS Kiss X10i (2020年6月25日発売)

エントリーユーザー向け低価格モデルで、初心者にも使い易く、小型軽量化のAPS-C機です。5軸手ブレ補正の搭載で動画がよりスムーズに撮れる他、4K(24p/25p)にも対応しており、ライトユーザーモデルとは言えない性能の高さです。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X10i ボディー EOSKISSX10I
今回のランキングに関しては公平さを心がけましたが、何よりも僕が気になるポイントを中心にジャッジしたので、色々ご意見もあるかと思います。versus.comなど便利な比較サイトもあるので、是非ご自分の気になる項目別で比較して見て下さい^^
ではまた!