よく「35mm換算で○○mm」という言葉を聞く事がありますよね?
これは、同じレンズでもカメラのセンサーサイズによって画角が変わるという意味です。
新しいレンズを買うにしても、所有しているカメラがフルサイズ機なのかAPS-C機なのかで見え方が変わりますので、知っておくと色々便利です。
「フルサイズ換算」とも言いますが、要はフルサイズ未満のセンサーを搭載したカメラだと、画角が狭くなりますよ!という事です。
こちらの早見表をご覧下さい。
レンズの焦点距離 | APS-C | キヤノンのAPS-C | マイクロフォーサーズ (4:3) |
14mm | 21mm相当 | 23mm相当 | 28mm相当 |
17mm | 26mm相当 | 27mm相当 | 34mm相当 |
18mm | 28mm相当 | 29mm相当 | 36mm相当 |
20mm | 31mm相当 | 32mm相当 | 40mm相当 |
24mm | 37mm相当 | 39mm相当 | 48mm相当 |
35mm | 54mm相当 | 56mm相当 | 70mm相当 |
40mm | 61mm相当 | 65mm相当 | 80mm相当 |
50mm | 77mm相当 | 81mm相当 | 100mm相当 |
55mm | 84mm相当 | 89mm相当 | 110mm相当 |
70mm | 107mm相当 | 113mm相当 | 140mm相当 |
75mm | 115mm相当 | 121mm相当 | 150mm相当 |
85mm | 130mm相当 | 137mm相当 | 170mm相当 |
100mm | 153mm相当 | 161mm相当 | 200mm相当 |
105mm | 161mm相当 | 169mm相当 | 210mm相当 |
一番左の「レンズの焦点距離」とは、つまりフルサイズセンサーの場合という意味ですので、見え方は等倍になります。
それでは、35mm換算の原理と、計算方法を詳しく解説いたします。
よく聞く35mm換算って何?原理と計算方法
同じ焦点距離なのにセンサーサイズによって撮れる画角が変わる仕組みについてです。
センサーサイズの違い
カメラのセンサーサイズには複数種類があり、代表的なものが以下の3つとなります。
- フルサイズ (36mm×24mm)
- APS-C (23.5×15.7mm)
- マイクロフォーサーズ (17.3mm×13mm)
*キヤノンのAPS-C機のセンサーは、主に「22.3×14.9mm」サイズとなっております。
物理的なセンサーサイズの違いで、同じ焦点距離であっても、フルサイズ>APS-C >マイクロフォーサーズの順で画角が狭くなります。
計算方法
35mm換算の計算方法は以下の通りです。
- フルサイズ (基準なので1倍)
- APS-C :焦点距離×1.5倍
- キヤノンのAPS-C:焦点距離×1.6倍
- マイクロフォーサーズ:焦点距離×2倍
では幾つか例を挙げて見ましょう。
■焦点距離 50mmの場合
・APS-C → 75mm
・マイクロフォーサーズ → 100mm
■焦点距離 16mmの場合
・APS-C → 24mm
・マイクロフォーサーズ → 32mm
意外と簡単ですね!
この原理と計算方法が解っていれば、レンズ選びで失敗することはありませんね^^
35mm換算を賢く使いこなす!
次は、35mm換算で画角が変わる事を賢く使いこなす方法についてご紹介します。
SONYユーザー限定の話になりますが、αシリーズのフルサイズ機には「Super 35mmモード」が搭載されておりますので、ボタン一つ押すだけでAPS-Cの画角に切り替わります。
例えば、85mmの単焦点レンズの場合、127mm相当の望遠になりますので、単焦点レンズを2本持っているのと同じになります!
どう考えてもコスパが良いですよね^^
また、表現の可能性を広げてくれて、レンズ交換の手間も省けて、一石二鳥どころではありません。
カメラをSONYにしようか悩まれている方は、考慮する価値大です。
加えて、Super 35mmモードがあることで、APS-C用のレンズもフルサイズ機で活用できます。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
»フルサイズ機でもAPS-C用レンズは使える【ソニーのEマウントを5分で理解する!】
まとめ
35mm換算の仕組みは理解できましたでしょうか?
同じ焦点距離でもカメラのセンサーサイズによって撮れる画角が変わり、表現に一貫性を持たせる上で「35mm換算」という言葉が使われるということです。
計算方法はいたってシンプルなので、焦点距離別に暗記する必要も無いですね!
新しいレンズを買う際や、カメラを買い替える時に是非ご活用ください。
それではまた^^