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ソニー『α7SIII』暗所撮影でも圧倒的にノイズが少ないミラーレス一眼

投稿日:2020-08-05 更新日:

映像制作者にとっての暗所撮影はノイズとの戦いですよね。

カメラにもよりますが、写真と違って許容されるISO感度は割と低めで、例えば僕が所有しているEOS 5Dmark Ⅳの場合はISO 800でも相当ノイズが多く、編集時のノイズリダクションありきで考えてもギリギリISO 1600まで使えるといった具合ですから、撮影条件には気を揉みます。

α7SIIIには特筆すべきポイントが幾つもあるのですが、その中でも今回「高感度・ノイズ低減」に着目したのには上記のような理由があります。

もともとα7Sシリーズはノイズ低減が売りの一つですが、α7SⅡから5年空いてのリリースとなったα7SIIIのポテンシャルがどれほどのものか非常に興味があるところだったのですが、数日前に公開されたcined.com(旧Cinema5D)さんのYoutube動画を見てこう思いました。

「これは軍事レベルだ!」

とにかく信じられないクリアな夜間撮影(動画)です。何はともあれまずはその動画をご紹介します。



暗所撮影でも圧倒的にノイズが少ない

Sony a7S III Review – Mini Documentary and Lowlight Sample Footage
by CineD

まずは上記の動画をご覧下さい。

夜=暗い=「何も無い」と脳が錯覚していた事を気付かせてくれると言うと大袈裟かもしれませんが、暗闇にライトを向けずこれだけ鮮明に見える、撮影出来る事に怖さすら感じるこのカメラの低照度機能は本当に素晴らしいとしか言いようにありません。

高感度撮影時の動画キャプチャを幾つかご紹介いたします。


公園


住宅街


線路


❹ 川

*画像キャプチャの出典元:CineD

決して照明で照らしているわけでは無いのです。
(静止画だとノイズがわかりにくいので上記のリンクから動画を見ていただく事をお勧めします)
ちなみに感度を上げると明るくなるのは当然なのですが、このカメラの凄いところはノイズがほとんど気にならないところです。

夜行性の動物の生態調査なんて興味のかけらもなかったのに、このカメラがあればやってしまいそうな勢いです。



ノイズとの格闘

冒頭でも触れたように、映像制作者にとっての暗所撮影はノイズとの戦いです。
露出の足りない撮影ではISOに頼らざるを得ないケースが多々あり、編集ではノイズリダクションが有効である場合とそうで無い場合がある為、撮った素材が使い物にならないといった経験もあるのでは無いでしょうか?少なくとも僕はあります。



ISOとノイズの関係

ISOとは、カメラのセンサーに取り込んだ光を電気信号に変えて増幅させる機能のことを指します。暗い場所でもカメラのパワーで明るく撮影することが出来るわけですが、ISOを高くすればその分ノイズも増幅されます。いわゆる高感度ノイズの事です。



露出確保のジレンマ

一眼レフ/ミラーレス一眼での動画撮影で露出(明るさ)を確保するには「絞り」「シャッタースピード」「ISO」を調整する必要があります。
しかし、動画撮影においてシャッタースピードは固定となる為、絞りで露出を確保できない場合はISOに頼らざるを得ず、その場合ノイズをどこまで許容するのかという問題が立ち塞がります。
時間と予算のある撮影ならしっかり照明を組むべきですが、時間と予算が極端に無い撮影もあります。その場合作品の質が下がる事はやむ得ないのですが、そう簡単に割り切れるものでも無いんですよね。

よって映像制作者の悩みのタネとしてかなり上位に食い込む問題なのです。

露出に関してはこちらの記事に詳しくまとめております。
一眼レフ動画撮影で露出をコントロールする【何を捨てて何を得るか】



α7SIIIの特徴

この記事ではα7SIIIの低照度機能をピックアップして紹介しましたが、満を持して発表されたα7SIIIですから他にも注目すべきポイントが沢山あります。
その一部をご紹介いたします。

  • ダイナミックレンジ
    15+ストップダイナミックレンジ(S-Log3の時)
  • 映像エンジン
    BIONZ XRを搭載。最大8倍のデータ処理性能を実現
  • 動画記録
    4K 120p、4:2:2 10bit記録に対応。最大5倍の4Kスローモーション撮影が可能
  • ISO感度
    常用感度80-102400(静止画40~409,600、動画拡張ISO80-409600)に拡張可能な超高感度、および中高域の感度範囲で約1ストップのノイズ低減による画質の向上。
  • AF
    759点の像面位相差AF、425点のコントラストAFによるファストハイブリッドAF(α9 IIの693点よりも多い)
  • 手ぶれ補正
    光学式5軸ボディ内手ブレ補正(5.5段)を活用した動画専用「アクティブモード」を追加
  • 記録メディア
    SDカードと同じくらいのサイズながら、最大800MB/sの読み出しと最大700MB/sの書き込みに対応するCFexpress Type-Aを世界初採用。スロットはCFexpress Type AとSDカードのデュアルスロット。
  • カラーサンプリング方式+bit
    4:2:2 10bitの4K 120p
  • HDMI出力
    4K 60p 16bitRAWビデオHDMI出力により外部レコーダーでのRAW収録が可能
  • 液晶
    チルト式ではなくバリアングル液晶を採用
  • メニュー画面
    不人気だったメニューに変わる新しいメニュー画面に一新



凄いカメラです。
ほぼ動画撮影用のカメラですね。

RAWの内部収録は無かったものの、個人的には発熱によるリスクを考えると外部収録で問題無いと思っています。


さて、暗所撮影でも圧倒的にノイズが少ないα7SIIIのご紹介でしたが、いかがでしたでしょうか?

カメラ内で「エリア分割ノイズリダクション」が効いているとは言え、取れた映像があれなら何も問題には感じません。
暗所撮影のストレスが楽しみに変わりそうですし、表現の幅も大きく変わりそうですね!!

それではまた!

機材
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Indieemotion(インディーモーション)管理人
Shinpei Nakamura(ADEMOYO)

2014年から映像制作を開始。
制作案件はMVを中心にライブビデオや企業/店舗のPRビデオまで幅広く、企画から撮影/照明/音声/編集に到るまで基本ワンオペのハードモードFilmmaker。ヒーヒー言いながらやってます。
旅と屋台を愛し、2019年はストック素材撮りと称して1年弱アジアからヨーロッパを彷徨いながら撮影を敢行。超楽しかったです(^^)
このブログでは、誰でもカンタンに出来るビデオ撮影方法から、こだわり抜いた撮影/編集まで、割と広めの役立つ情報を公開していこうと思っています!