
初めて使うソフトって、勝手がわからなくて手こずりますよね。。。
Premiere Proに関しても、いくら幅広い層が使っているとは言えど、プロでも使うソフトなので初心者の方にとっては扱いにくい部類かと思います。
特に、編集を始める前の段階からアレコレ選ぶ項目が出てきたりするので、この方法で正しいのか不安になりますよね。
そこで今回は、初めてPremiere Proを使う方が、一度もつまづく事なく最短で動画の書き出し(完成)までを行えるようになる為の流れをご紹介いたします。
実際、細かい知識が無くても基本操作だけで完結しますので、今はじっくり勉強している時間がないという方にはピッタリの方法です。
業務でちょっとした動画を作る場合も基本的には今回ご説明する流れなので、「そんなに難しく考える必要は無いんだな」ということが解って頂けるかと思います!
ちなみに、今回の作業に含まれる操作は以下の通りとなります。
1.新規プロジェクトを作成
2.素材の読み込み
3.素材をタイムラインに追加
4.カット編集&尺の調整
5.装飾
6.書き出し
*動画のサイズはフルHDで30fps
各操作の手順には複数の方法が存在しますが、混乱を避ける為にシンプルな方法だけをチョイスして進めていきたいと思います。
それでは始めましょう!
PremierePro初心者向け「書き出しまでの最短の流れ」

極論、何もせずに書き出しするのが最短になるのですが、それでは実用性がありませんので、現実的な内容で最短を目指したいと思います!
1.プロジェクトを作成
プロジェクトって?
と思われるかもしれませんが、要はファイル名のことです。
新規プロジェクトの作成
Premiere Proのアプリケーションをクリックして起動させ、「新規プロジェクト」を選択します。
プロジェクトに名前を付けて「OK」をクリックします。
ファイルの名前を決める場面ですので、わかればなんでも良いです。


シーケンスの作成
プロジェクト名を決めると殺風景なウィンドウが開きますので、左下の「新規項目」のアイコン(端の折れ曲がったノート型)をクリックして、シーケンスをクリックします。
シーケンスプリセットを選ぶ画面が表示されますので、ここで動画のサイズとフレームレートを決めます。
スマホやビデオカメラで撮影した場合、大体がフルHD(1920×1080 30fps)なので今回は「DSLR 1080p30」を選び、名前(何でも良い)を付けてOKを押します。
・DSLRとは一眼レフのことを指しますが、ここは特に気にしなくて大丈夫です。
・シーケンス作成は複数の方法があり、メニューバーの「ファイル>新規>シーケンス」からも作成可能です。
・間違ってDSLR 1080p24pを選んでも殆どの場合問題ありません。


2.素材の読み込み
あらかじめ用意しておいた動画素材をプロジェクトタブにドラッグ&ドロップで追加します。
複数代のカメラでフォルダを分けている場合などは、フォルダごとに追加すると管理しやすいですし、フォルダをcommand⌘(ctrl)+クリックすると中身がタブで開きますので見やすいです。


3.素材をタイムラインに追加する
ここからが実際の編集作業となります。
素材をタイムラインにドラッグ&ドロップ
読み込んだ素材を選択し、ドラッグ&ドロップでタイムラインに追加します。
今回はまとめて追加しましたが、個別でも構いません。
「このクリップはシーケンス設定と一致してません。」という警告が出る場合は、追加しようとしている素材のサイズかフレームレートが、今回設定した「1080p30」以外であるという意味です。
再生させてみて問題があればシーケンスの設定を変えるだけですし、ほとんどの場合大きな影響はありませんので「現在の設定を維持」で大丈夫です。

BGMの追加
BGMとして使いたい音楽をプロジェクトパネルに追加し、タイムラインにドラッグ&ドロップします。
BGMは動画データと同じフォルダで管理しておくとトラブル防止になります。

4.カット編集&尺の調整
Premiere Proにはいろんなツールがありますが、全部使う必要はありません。
ツールの紹介
最初はこの3つだけ使えればそれで十分です。
- 選択ツール (クリップなどを動かす)
- レーザーツール(クリップを切る)
- 横書き文字ツール(テキストの入力)

尺の調整
不必要な部分は、選択ツールでドラッグするか、レーザーツールでカットします。
下記は、先ほど追加したBGMが長すぎた為、動画の長さに合わせて整えたものです。
その他、動画の不要な部分などをカットして、通して見れるように編集を進めます。
(不要なクリップは選択してDeleteで削除できます)


5.装飾
割と頻繁に使う「フェードイン・アウト」と「テキスト入力」の二つに絞ってご紹介いたします。
フェードイン・アウト
クリップ上に表示されている線の上でcommand⌘(ctrl)を押しながらクリックすると点を打つことが出来ます。
この点のことをキーフレームと呼びますが、もう一点キーフレームを打って、右側の点を一番下までドラッグすれば、徐々に暗くなる「フェードアウト」の完成です。
BGMに対しても同じ方法で適応できますし、逆にすると「フェードイン」となります。

テキストの追加
「T」ツールを選択した状態で、動画のプレビュー画面上の任意の場所をクリックすると、そこに文字を入力できるようになります。
文字の種類を変えたい場合は、上部の「グラフィック」というタブを選択することで、右側に詳細設定のメニューが開きますので、そこで文字の種類や大きさなどを変更します。
文字のデータは動画のクリップの上に自動で生成されますので、必要に応じて長さを調節したりフェードイン・アウトを適応します。

6.書き出し
いよいよ書き出しです!
今回はYoutubeように書き出す方法としてご紹介しますが、別にYoutubeにアップする予定がなくても同じ方法で問題ありません。
タイムラインが選択されている状態(青い線で囲まれている)で、メニューバーの「ファイル」から「書き出し」を選び、「メディア」を選択します。

書き出し設定の画面が開きますので、以下の順番で操作します。
❶ 形式:H264を選択
❷ プリセット:Youtube 1080p フルHD
❸ 出力名:任意のファイル名を入力し、書き出す場所を決める。
他の設定はデフォルトのままでOKです。



最後に「書き出し」ボタンを押せば後は待つだけです!
(コンピューターのスペックや動画の長さによって書き出し時間は変わります)
以上が、新規プロジェクト作成から書き出しまでの最短の手順です!
まとめ

今回はPremiere Proを、できるだけシンプルに、且つ実用的に短時間でマスターする流れをご紹介しましたが、これは実際に僕が普段作業する時の流れを再現したものです。
案件によっては違うプロセスもありますが、簡単な動画編集が必要な場合、その場でパパッとやってしまうなら、ほぼこのパターンです。
ショートカットキーを使うことで更に作業は効率化しますが、まずは全体の流れを理解することが最優先と考え、この内容でご説明させて頂きました。
ショートカットに関しては下記の記事をご覧下さい。
»【初心者】知らないと損! Premiere Proのショートカット5選
ということで、今回は以上となります!
是非実施してみて下さい^^
ではまた!