ここ数年で、Canonのミラーレス一眼が盛り上がって来ているけど、種類が多くなってきて、何を選べば良いのかわからない(汗)
SONY派だけど、一応一通り知っておきたい
そんな疑問にお答えします。
まず初めに、Canonのカメラで撮った写真や映像は物凄く美しいです!
肌色の発色もそうですが、長年培われてきた光学技術によるEF/RFレンズとの組み合わせで実現する描写性能の高さは、流石としか言いようにありません。
今Canonが気になっているという方は、おそらく表現力に対する考えの結果、EOSを検討されているのではないでしょうか?
数年前まではSONYの独壇場でしたので、最近のCanonの動きを見ていると、期待してしまう気持ちは凄くわかります!
ということで、この記事ではCanonのミラーレス一眼EOS Rシリーズを種類別にまとめさせて頂きます。
これからカメラを始められる方、乗り換えを検討中の方は、漠然としていたCanonのカメラが、それぞれどういう位置付けなのか理解することが出来ますので、購入にあたっての判断材料にして頂けるはずです。
動画に関するスペックにも注目です!
Canonのミラーレス一眼を種類別に解説
ご紹介する機種は以下の通りです。
一眼レフとミラーレスの違いが曖昧と言う方は、先に今さら聞けない一眼レフとミラーレスの違い【初心者必見!】をご覧ください。
- EOS R3
- EOS R5
- EOS R6
- EOS R
- EOS R7
- EOS R10
2022年6月現在、フラッグシップ機となるはずの「EOS R1」はまだリリースされておりませんが、それ以外の基本ラインナップは揃った状態です。
EOS R3
2021年11月27日発売
2,410万画素の新開発裏面照射型積層型CMOSセンサーを搭載した、現行の最上位機種。
そしてこちらも新開発のデュアルピクセルCMOS AF IIによる高いピント精度と、各種トラッキング機能の充実は圧巻です。
中でも注目なのは、カメラが撮影者の視線を検出し、視線の位置にAFフレーム/AFエリアを移動するという視線入力機能の搭載で、動画に関しては6K 60P RAWの内部収録、C-Log 10bitに対応。
キャッチコピーである「無双」の名に恥じないカメラです。
Canon EOS R3 ボディ
有効画素数 | 2410万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連続撮影速度 | 最高約30コマ/秒 |
測距点 | 最大4779ポイント |
常用ISO | ISO100~102400 |
動画記録サイズ(最大) | 6K RAW(60fps) |
動画フレームレート(最大) | 4K DCI(120fps) |
RAW収録 | 内部収録 |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約822g |
価格 | ¥748,000(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R5
2020年7月30日発売
世界初8K/30P動画撮影と4K/60P撮影を武器に鳴り物入りで登場した次世代フルサイズミラーレスカメラ。12bit RAWの内部記録も実現し、注目されておりましたが、8K RAWはあるけど4K RAWはありません。
あと、公式サイトで説明されているように、温度上昇にともなう動画撮影時間の制限があり、あれこれ言われておりますが、写真機としては現行の機種内で最大の4500万画素を有しており、「5」をしっかり継承している安定したカメラです。
Canon EOS R5 ボディ
有効画素数 | 4500万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連続撮影速度 | 最高約12コマ/秒 |
測距点 | 最大5940ポイント |
常用ISO | ISO100~51200 |
動画記録サイズ(最大) | 8K RAW(30fps) |
動画フレームレート(最大) | 4K (120fps) |
RAW収録 | 内部収録 |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約650g |
価格 | ¥506,000(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R6
2020年8月下旬発売
ポジション的にはR5の1つ下となりますが映像処理エンジンにはDIGIC Xを採用したフルサイズミラーレスカメラ。
RAW撮影こそ無いものの、4:2:2 10bitのC-Log記録を搭載しており、オーバーサンプリング4K/60Pや、フルHD/120Pでも可能との事で期待が高まります。ただし温度上昇にともなう撮影時間の制限はあります。
R5との大きな違いは、有効画素数が2010万画素と言う点と、ボディ上部に液晶が無く、モードダイヤルが配置されている点です。
Canon EOS R6 ボディ
有効画素数 | 2010万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連続撮影速度 | 最高約12コマ/秒 |
測距点 | 最大6072ポイント |
常用ISO | ISO100~102400 |
動画記録サイズ(最大) | 4K (60fps) |
動画フレームレート(最大) | フルHD (120fps) |
RAW収録 | – |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約598g |
価格 | ¥335,500(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R
2018年10月25日発売
キヤノン初となるフルサイズミラーレスカメラです。
有効画素数は約3030万画素と言うことで、一眼レフのEOS 5Dmk Ⅳユーザーの移行を勧めるかのような仕様です。
驚くことに、動画性能も5Dmk Ⅳとほぼ同じで、4Kはクロップ(画角が狭くなる)をそのまま引き継いでおり、がっかりされた方が多かったようですが、C-Logは標準搭載で、4K記録時は4:2:2 10bitでのHDMI出力に対応しています(カメラ内部記録時は4:2:0、8bit 記録)。
Canon EOS R ボディ
有効画素数 | 3030万画素 |
センサーサイズ | フルサイズ |
連続撮影速度 | 最高約8コマ/秒 |
測距点 | 最大5655ポイント |
常用ISO | ISO100~40000 |
動画記録サイズ(最大) | 4K (30fps) |
動画フレームレート(最大) | HD*(120fps) *1280×720 |
RAW収録 | – |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約580g |
価格 | ¥214,500(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R7
2022年6月23日発売
EOS Rシリーズ初のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、高速連写と高画質を両立したミラーレスカメラです。
一眼レフのEOS 7DがAPS-C機のハイエンドモデルだった事からも「7」を継承したEOS R7への期待は大きいです。
実際の所は7Dの後継機ではなく、どちらかと言うと80Dや90Dなどの2桁機種に相当するようですが、AF/AE追従で最高約30コマ/秒の高速連写や、多彩なトラッキング機能はEOS R3に匹敵しますし、動画においては7Kオーバーサンプリングによる高画質な4K動画が実現可能。それが20万円以下とは凄過ぎます!
Canon EOS R7 ボディ
有効画素数 | 3250万画素 |
センサーサイズ | APS-C |
連続撮影速度 | 最高約30コマ/秒 |
測距点 | 最大5915ポイント |
常用ISO | ISO100~32000 |
動画記録サイズ(最大) | 4K UHD Fine(30fps) |
動画フレームレート(最大) | フルHD(120fps) / 4K UHD (60fps) |
RAW収録 | – |
C-Log | ○ |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約530g |
価格 | ¥197,780(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
EOS R10
2022年7月下旬 発売
EOS R7と同時に発表されたAPS-C機で、R10はスタンダードモデルとしての位置付けです。
内蔵ストロボが搭載されており、429gという軽さなので初心者向けかと思いきや、メカシャッター/電子先幕時にAF/AE追従で最高約15コマ/秒、電子シャッター撮影時は最高約23コマ/秒の連写というEOS R7に匹敵する連写性能。
動画は6Kオーバーサンプリングの4K30P(クロップで60P)の撮影が可能。
価格は税込128,480円!
Canon EOS R10 ボディ
有効画素数 | 2420万画素 |
センサーサイズ | APS-C |
連続撮影速度 | 最高約23コマ/秒 |
測距点 | 最大4503ポイント |
常用ISO | ISO100~32000 |
動画記録サイズ(最大) | 4K UHD(30fps) |
動画フレームレート(最大) | フルHD(120fps) / 4K クロップ (60fps) |
RAW収録 | – |
C-Log | – |
Wi-Fi | ○ |
質量 | 約382g |
価格 | ¥128,480(税込)*2022年06月 ヨドバシ価格 |
RFマウント以外のミラーレス一眼
Canonのミラーレス一眼にはRFマウント以外にも、「EF-M」というマウントが有ります。
その中から2機種ご紹介します。
EOS M6 Mark II
2019年9月27日発売
キヤノン初となるミラーレス一眼カメラ「Mシリーズ」の6世代目。
普段づかいのカメラとして手軽に扱えるこのモデルは、SONYで言うところのα6400などと同じポジションのAPS-C機です。
と言っても、有効画素数約3250万画素で、最高約14コマ/秒の高速連続撮影+と最高約30コマ/秒のRAWバーストモードにより、高速連写が可能というパワフルさ。
また、動画に関しては、クロップなしの4K30Pに対応し、フルHD120fpsのハイフレームレート撮影が可能。
一つ残念なのは24p(23.976)の撮影モードが無く、一番近いので25Pという仕様。
EOS M6 Mark II ボディ
EOS Kiss M2
2020年11月20日発売
EOS Rシステムの勢いが凄いので見落としがちになりますが、まだ登場して間もないAPS-Cミラーレス一眼カメラです。
手のひらに収まるコンパクトさなのに、グリップがしっかりしており、ファインダーも有り、液晶はバリアングルという優れもの。
AF性能が向上しており、動画撮影時にも瞳AFが対応するようになっておりますので、Vlogなどにも使いやすいカメラです。
EOS Kiss M2
まとめ
Canonのミラーレス一眼を、種類別に解説させて頂きました。
一時はSONYやPanasonicのミラーレス一眼が優勢で、実際にCanonの開発スピードが遅かった印象が拭いきれませんが、今はそんなこともなく、持ち前の光学技術に加えて、AFの精度、使いやすさも向上し、魅力的なラインナップを展開しているCanonです。
これからカメラを始められる方、乗り換えを検討中の方にとって、漠然としていたCanonのカメラの位置関係を少しでも整理出来たなら幸いです。
ではまた!