VlogやYoutubeの撮影用のカメラは何を買えば良いのか?
こういったご相談頂くことがございますが、大抵の場合SONYのα6400とシグマ16mm F1.4をお勧めしております。
その理由は、コンパクトで使いやすい画角である事は勿論ですが、その質問の背景にあるニーズをしっかり満たしてくれる組み合わせだからです。
例えば下記のような背景があります。
- 既にミラーレス一眼が欲しい状態になっている
- 初心者向けよりも少し上のランクの機材を使いたい
- 折角買うなら旅行とかにも持っていきたい
- レンズのことはわからないので、こだわらない
- オートで撮影する予定
- オシャレな雰囲気の動画にしたい
- その内写真にもハマるかも!?
- 持ち運びが便利なものが良い
結果たどり着くのがこの組み合わせということになります。
・SONY α6400
・SIGMA 16mm F1.4DC DN
価格はカメラ本体とレンズを併せて約15万円と決して安くはありませんが、ガチのミラーレス一眼とレンズなので、プロレベルの映像を撮影出来るポテンシャルを持つ組み合わせであることを考えるとお得です。
これからカメラを買おうと考えられている方で、「どうせ買うなら海外のVlogみたいな映像を撮りたい!でも予算はそこそこで!」という方にはお勧めです。
この記事では、カメラ本体であるα6400とレンズ、それぞれの特徴をご紹介させて頂きます。
是非参考にしてみて下さい!
Vlogにお勧めの組み合わせ「α6400+シグマ16mm」を解説
なぜVlogにお勧めなのかという観点から、α6400とシグマ16mm F1.4の特徴を、それぞれご紹介します。
SONY α6400
2019年2月に発売されたAPS-Cセンサー搭載のミラーレスカメラです。
気に入ったポイントをサクッと紹介します。
- 動画性能
フルHDはもちろん、6K相当のデータを凝縮するオーバーサンプリング効果により高画質な4K撮影を実現しております。
スローモーション撮影に関しては、フルHDで60p/120pの撮影が可能ですので、エモーショナルな表現がVlogを一段上のクオリティへと導きます。 - AF(オートフォーカス)
「世界最速の0.02秒AF」を売りにしているだけあって、本当にフォーカスが会うのが早いです。AFって暗い場所だとフラフラ迷う事が多いのですが、α6400はしっかり捉えてくれるので、人物を追いかけた撮影にピッタリです。
動画でリアルタイム瞳AFは使えませんが、タッチトラッキングでの追跡が可能なのは強みですね!
»タッチトラッキングの参考動画 - ピクチャープロフィル
少し専門的な話になりますが、S-Logに対応しているので、本気のカラーグレーディングも出来るのは勿論嬉しいですが、それよりもHLG(Hybrid Log Gamma)を搭載していますので、ダイナミックレンジの広い綺麗な映像をS-Logよりも簡単に手に入れる事が出来るのは良いですね!
*多少の編集は必要になりますが、映画っぽい雰囲気に色を変えやすくなります。 - サイズ
本体重量は403g(バッテリー込み)ということで女性でも楽々扱えるのが嬉しいポイントです。
自撮り撮影で腕がプルプルすることも無いですし、荷物としてもペットボトル1本以下なので旅行に持っていきやすいですね! - 180度チルト可動式液晶モニター
バリアングルでは無いものの、背面のモニターを自撮り用に可動出来るのでありがたいのと、下に向けることもできるのでハイアングルの撮影でも活躍します。
機能的面を中心にピックアップしましたが、一番の決め手は撮れる映像が本当に美しい事です!それもそのはず、フルサイズ機の最高峰モデルα9と同じ画像処理エンジンが搭載されているのです。
それで本体価格が約10万円!
SIGMA 16mm F1.4DC DN
大口径を安価に実現した単焦点レンズで、解像感やボケ感は抜群に良いです。
SIGMAの上位レンズのラインナップでもf2.8までなのに対して、f1.4という明るさ。
それで値段が4万円代 !
コスパ最強です。
- ボケ感
F1.4なのでAPS-Cセンサーにも関わらずしっかりボケます。
ビデオカメラと違ってミラーレスや一眼の売りってボケですから、ここは外せないポイントですね。 - 暗所に強い
APS-C機っていうのはフルサイズ機と比べてISOを高くした時にノイズが出やすいんですよね。でも暗い場所ではどうしてもISOに頼ってしまう。でもこのレンズはF1.4なのでISOにそこまで頼らなくても暗い場所でかなり明るく撮れます。
(ちなみにスマホの動画が夜に弱い理由はそのあたりの話なんです) - 焦点距離16mmの扱いやすさ
フルサイズ換算で24mm相当の画角となり、自撮りをするのも、狭い場所で撮影するのもスマホのような感覚で撮れるので、初心者でも馴染みやすいです。
厳密にいうとスマホよりやや広めなので、よりダイナミックな表現が可能です。 - 重さ
405gと軽量です。α6400と合わせても約800gですから、持ち運びが億劫になりません。
実際に使ってみた感想
α6400にもSIGMA 16mm F1.4にも手ぶれ補正は付いておりません。
その上でどうだったかという感想ですが
手持ちで全く問題ないです。
ジンバルに乗せる方はそもそも気にする事ないですが、手持ちでどこまでいけるかという話をしますと、レンズが16mmということもあり多少のガタツキは気にならないレベルです。
感覚が分かりにくいかもしれませんが、レンズは広角になればなるほど「ヌルッ」とした動きになり、望遠になるほどガタつくものなので、SIGMA 16mm F1.4に関してはこれ以上ないほどにスムーズなのです。
まぁVlogとかならある程度はガタツキはあった方がリアルで良しとされる傾向もあるので、多少ラフに扱っても問題ない範疇ですね。
そして単焦点レンズという事で、レンズがズームしないので、「このぐらいの距離ならこんな感じで撮れる!」というのを把握しやすいのも良い点です。
また、レンズ一本で当分使い回すって考えると最短撮影距離が25cmという事なので、いろんなシーンで活躍しそうですね!
α6600じゃ無い理由は?
2019年11月に発売されたα6600。価格は15万円代です。
α6400との違いは主に下記の4点
・カメラ内手ぶれ補正が付いている
・バッテリーが長持ちするタイプ
・内臓ストロボが無くなった
・リアルタイム瞳AFを搭載
動画の性能に関してはα6400もα6600も全く同じです。
比較表のリンクを載せておきますので見てみて下さい。ビックリするぐらい同じです。
バッテリーは魅力ですが、他は然程気にならないですね。
なのでコスパが良いα6400という判断です。
α6600手ぶれ補正ってどうなの?
写真機として考えるのであれば手ぶれ補正は大助かりなのですが、、実際に走り回ったりする動画ではそこまで効果を感じることが出来ないかもしれません。
あくまでも手ぶれ補正なので、ジンバルのような滑らかな映像になるわけではありません。
個人的にはα6600に5万円多く払うなら、Zhiyun Craneなどの小型軽量のジンバルを買うかもしれないですね。
まとめ
入門機として考えるには贅沢すぎるぐらいのスペックと、使い勝手の良さのα6400に、美しいボケと明るさを押し出したレンズSIGMA 16mm F1.4。
これが合わせて約15万円ですから、コスパは抜群です。
当分はこの組み合わせで何でも撮れますので、初めて本格的にカメラを買う方には本当にオススメします。
軽くてコンパクトで持ち運びや取り出しのストレスが無いというのは、結構大事なポイントで、カメラは詳しく無いけど撮りたいものがあるという方などは特にたくさん使って慣れる必要があるので、そういう点から考えてもピッタリだと思います。
ピクチャープロファイルの詳細設定については別の記事で紹介しますが
HLGを使った撮影をすることで、素人っぽくない深みのある作品を作ることが出来ますので、合わせて習得して頂ければ更に良い結果を出せると思います。
a6400/α7Ⅲで簡単にシネマティックな動画を撮影する為の設定
ぜひ参考にしてみて下さい!
では!